企業文化について学ぶ5つの方法

Masafumi Nakanishi


3. 面接中に質問をする


企業文化について面接で質問する際のコツは、直接尋ねないことだ。その代わり、人材を必要としている管理職が毎日の仕事のやり方を説明できるような質問をすること。「はい」か「いいえ」で答えられるような質問は絶対にしてはいけない。

毎日の仕事について知るためには、チームの協働の仕方やコミュニケーション方法について尋ねること。会社の勤務方針について知るには、どのようにして在宅勤務を成功させたかを尋ね、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)後も柔軟な勤務方針が継続するかどうかを尋ねる。

企業が従業員の成長を積極的に支援しているかどうかを知るには、会社がどのような学習や開発の機会を提供しているかについて尋ねる。会社がコミュニティーとしての雰囲気を構築しているかどうかを知るには、チームが勤務時間外でどれほど頻繁に集まっているかを尋ねよう。

4. 言葉以外の要素に注意を払う


質問に対する答えと同じくらい重要なのは、質問への答え方だ。人材を必要とする管理職は質問にうれしそうに答えているだろうか、それとも気が進まないようだろうか? 答える前に長い間が必要だろうか? 答えは事前にリハーサルしている、あるいは無理強いしているように聞こえるだろうか?

また、何が強調されているかについても耳を傾ける必要がある。無料の食事やピンポン台、昼寝用ポッドなどの福利厚生が強調されているだろうか? 無料の食事が提供されることは問題ないが、経験よりも福利厚生に重点を置き過ぎることは企業文化が発達していないことを示しているかもしれない。

5. 面接の場に早めに到着する


面接が始まる時間よりも早めに到着しているようにすることで、オフィスでの生活を観察する機会が持てる。企業文化を測る上で確実な方法ではないものの、従業員がどれほど幸せ(あるいは不幸)に見えるかを観察し、オフィスの全体的な雰囲気を感じ、人々がどのようにコミュニケーションを取っているかを見ることができる。

この観察結果だけで決断を下すべきではないが、他に学んだものと合わせて考慮すべき役立つ参考ポイントとなる。

翻訳・編集=出田静

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