ビジネス

2020.09.14

テスラの競合「ニコラ」に詐欺疑惑が浮上、GMとの提携直後に

photo courtesy of Nikola motor


買収予定の英国のバッテリー企業は破産


9月8日の電話会議で、ミルトンはGMのアルティウムシステムを使用することは目先のコスト面での決断であると述べたが、「我々の次のステップは、GMや他のバッテリーサプライヤーと一緒になって、ニコラの技術がコスト削減に役立つかどうかを話し合うことになるだろう」と話していた。

ミルトンの昨年のバッテリー関連の主張は、ニコラが800万ドルを注ぎ買収を予定していた英国のスタートアップ「ZapGo」 の研究に基づくものだった。しかし、その技術は約束通りには機能せず、ニコラは2020年3月にZapGoを訴えた。ZapGoは7月に破産を申請した。

ニコラのコア事業は、水素燃料電池で駆動するセミトラックの販売と、充電所のネットワークだ。ニコラは、ビールメーカーのアンハイザー・ブッシュなどから1万4000台の無公害トラックを受注しており、2023年には水素モデルの納入を開始する計画だ。それに先立ち、欧州ではパートナーのイヴェコと共同で生産したバッテリー駆動トラックを販売するほか、アリゾナ州に工場を建設し、Nikola One、Two、Treeの各モデルを生産している。

ミルトンは、バッテリー駆動のトラックのテストバージョンが、パートナーであるイヴェコのドイツ・ウルム工場では製造されていなかったというヒンデンブルクの訴えに対し、車両の写真をツイートして反論した。

「これらの写真は後に公開予定だったものだが、問題のトラックはドイツのウルムでは製造していない。これがニセモノだというのか?」とミルトンは述べ、「ヘイト発言をする連中は消え失せろ」と付け加えた。

編集=上田裕資

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