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先進事例に学ぶ広告コミュニケーションのいま


スタバを成功に導いた意識変換


さて、われわれはこのボルボの事例から、何を学べばいいだろう?

どんな会社でも、どんな業界でも、よく吟味もせずに行っている「当たり前」は、そこかしこで散見される。多くの場合、人は、その枠内で、日々必死に業務を遂行するため、その当たり前がなにがしかの偏見で出来上がっているなどとは、なかなか考えられない。そして、当たり前を変えようとすると、「いままでそうして来たのだから」と強い抵抗に遭ったりする。

筆者は会社員時代、社内改革委員会に参画したことがあるが、多くの人が「当たり前」を変えることに強固な抵抗を示す姿を目の当たりにした。

こういうとき、たいていの場合は、いままでそうして来た理由や、変えるのが難しい理由を、たくさん並べ立てる。そのやり方にはネガティブな側面があるから、新しいやり方にトライしてみようと語りかけても、渋い表情で動きたがらないケースが大半だった。

しかし、当たり前を変えれば、世界は変わり得る。ビジネスとしても、大きなチャンスがそこに潜んでいる。

カフェは人がコーヒーを飲みに来る場所だという当たり前を、カフェは自宅と職場以外の第3の場所(サードプレイス)だと意識変換することで、スターバックスは大ヒットした。

自分たちのカフェを、「居心地のいい場所に美味しいコーヒーが付いている」というふうに定義し直したわけだ。

ウーバーやエアビーアンドビーも、デジタルやソーシャルの情報を駆使することで、タクシー業界やホテル業界の「当たり前」を根本から覆して、大きく成長を遂げた。

さあ、今日から、いま当たり前に行っていた行動を、根本から吟味し直してみては、いかがだろうか。

連載:先進事例に学ぶ広告コミュニケーションのいま
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文=佐藤達郎

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