Photo by Scott Olson/Getty Images

ドナルド・トランプ米大統領は11月の大統領選に向け、野党民主党の大統領・副大統領候補に対する猛攻撃を開始した。先ごろノースカロライナ州ウィンストン・セーラムで行った集会では、副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員に対する辛辣な言葉を連発している。

トランプはこれまでも、同議員の名誉を傷つける発言を繰り返してきた。批評家らはこれに対し、性差別を助長すると批判している。

トランプは対立候補であるジョー・バイデン前副大統領については、身体的・精神的な健康状態を疑問視する発言を続けてきた。「能力は急速に低下している」と強く主張している。

さらに、仮にバイデンが大統領選で勝利できたとすれば、それは“唯一”、“かなり悪いことをした”場合だけだと力説。自らの支持者に対し、「投票立会人になってほしい」「彼らの窃盗、盗み、強奪のすべてを見張っていてほしい」などと呼びかけている。

ただ、トランプが最も激しく攻撃するのは、常に対立する女性候補だ。2016年の大統領選で民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントンについては、バイデンより「意地が悪い」「良い人ではない」などと批判。ただ、比較すれば「彼より賢い」などと言ってきた。

ハリスについては、大統領候補に名乗りを上げ、有力視されながらも予備選が始まる前に撤退したことを取り上げ、「誰も彼女を好きではない」と言い張っている。そして、これをハリスに対する攻撃の材料にしてきた。

トランプは、ハリスが米国の“女性初の大統領”になることは「決してない」と断言。さらに、もし彼女が大統領になれば、それは「われわれの国に対する侮辱だ」と述べている。

英エコノミスト誌と調査会社ユーガブが共同で実施し、9月初めに公表した世論調査の結果では、女性の支持率ではバイデンが55%、トランプが36%となった。2016年の大統領選の出口調査の結果でも、女性の間ではクリントンの支持率が54%、トランプは42%だった。

だが、トランプ自身は、「前回の大統領選のときのことを覚えているか?“女性はトランプが嫌いだ”といわれていた。(だが)私は、“女性たちは私のことが好きだと思う”と言ったんだ」と発言。2016年には、「女性票はかなり獲得できた」と明言している。

バイデン陣営の報道官、アンドリュー・ベイツはハリスに関するトランプのコメントに対し、「トランプは7月には、ハリス議員は副大統領候補として素晴らしい人選だと述べていた」と反撃している。

編集=木内涼子

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