自動車業界を変えるインテリジェンスの力
──シャオペンのチームはどのようにして採用したのですか?
まずレイ・ジュン(シャオミの創業者)のところに相談に行った。彼は車を作るためには、もっと強力なチームが必要だとアドバイスしてくれた。シャオペンでは2年間で約3000人を採用した。つまり、製造から営業まで全ての人員を新たに採用したのだ。
彼らの半数以上が自動車業界の出身者で、比較的若く、人の話を聞いて物事を学び、自分を変えていく意欲のある人たちだ。そして、3分の1程度がテクノロジー側のスタッフで、従来とは異なるインテリジェントなハードウェアを作りたいと考えている。
また、金融業界の出身者も少数ながら参加している。異なるマインドセットを持つ人々を融合させて事業に活かしたいと考えている。スマートカー分野では、従来とは異なる発想が求められる。クルマは事業の土台だが、業界全体の動向はインテリジェンス、つまりソフトウェアに牽引されている。私たちは、このことについて長い時間をかけて考えてきた。
私の考えでは、当社は中国のスマートEV事業の中で比較的強力なチームを持っていると思う。電気自動車は、車両のエネルギー源の変化を明確に示しているが、今後の大きな変革をもたらすのは、車両のインテリジェンスになるはずだ。