8. 東京ステーションホテル
この豪華な歴史的建造物は、れんが造りの駅という東京の中でも意外な場所に建っている。歴史的な場所といえども退屈な建物を想像してはいけない。日本の重要文化財に指定された築105年の建物の客室には、東京駅の黄色と白のドーム型丸屋根を見渡せる室内窓があり、丸屋根の装飾のレリーフがすぐ近くに見える。
ラッシュアワーには、静かで落ち着いた寝室から、多くの通勤客が駅内に出入りする様子を上から見下ろせる。
9. フォーシーズンズ・ホテル広州
街中にそびえ立つ103階建てのこの高層ビルは見逃せない。広州国際金融センターは世界でも特に高いビルの一つで、フォーシーズンズ・ホテル広州は上層部3分の1のところにある。設計は、建築事務所ウィルキンソン・エア(WilkinsonEyre)だ。
最初見たときには分からないかもしれないが、同ホテルのスリムな構造は三角形になっている。中に入って33階建てのガラスで覆われたアトリウムを見上げると、目が回るような効果が存分に楽しめる。
10. モーフィアス
マカオにある同ホテルの、この世のものとは思えないようなその構造は、世界で活躍する建築家に贈られる名誉あるプリツカー賞を女性として初めて獲得した建築家、ザハ・ハディドのものだ。ハディドの作品には、豪華分譲マンションのワン・サウザンド・ミュージアム(One Thousand Museum)や広州大劇院がある。
ギリシャ神話の夢の神モルペウスに由来するモーフィアスは、鋼の外骨格を持つ世界初の自由形式の高層ビルだ。超現代的な同ホテルは中国のラッキーナンバー「8」を漠然と表現していて、その湾曲した形はヒスイの彫刻にインスピレーションを受けている。