4. グランド・リスボア・ホテル
マカオにあるグランド・リスボアは、金の卵から咲いたかのような豪華なハスの花の形をした建物だ。ハスの花は同市の歴史を象徴している。ポルトガルが1999年に旧植民地であるマカオを中国に返還した際に作られた公式の旗に描かれているのがハスだ。香港の建築家のデニス・ラオとン・チュンマンが、約260メートルの高さのガラス構造の同ホテルを設計した。光が点滅する夜になると、同ホテルはひときわ美しく咲き誇る。
5. マリーナベイ・サンズ
シンガポールの高層ビルの中で紛れもなくスター的存在であるマリーナベイ・サンズは、他に類を見ない存在だ。風水で豊かさを示す26の数字を基に、3つのタワーが26度で傾斜していることが理由かもしれない。またアートサイエンス・ミュージアムには、湾曲した10の指型の構造のそれぞれに異なるギャラリースペースが設けられている。指先部分に角度をつけることで、内部には多くの光が流れ込んでいる。
しかし、一番の目玉はサンズ・スカイパークだ。同ホテルの57階にあるこの展望デッキはワイドボディー機のA380型が4機並んで入るほどの広さで、象徴的な屋上プールもある。
6. シャングリ・ラ・ホテル、ザ・シャード、ロンドン
建築家のレンツォ・ピアノが設計したこのビルは、西欧で最も高い約310メートの高さだ。高くそびえるこのタワーの周囲では全てが小さく見え、円錐型の外装は1万1000個のガラスパネルで輝いている。
シャングリ・ラが英国で初めてオープンした同ホテルは34階~52階に位置し、それぞれの客室では床から天井までの高さの窓から素晴らしい景色が望める。ロンドンの眺望をさらに楽しむには、52階にあるバー「GONG」かインフィニティープールを訪れよう。
7. MGMマカオ、MGMコタイ
この姉妹施設はマカオの異なる地域にあり、どちらも特徴的な光り輝く金属的な外面を持つ。MGMマカオの約150メートルの高さの外装には、金と銀、銅の3つの層がきらめいている。波状の層は付近の南シナ海の波を模したものだ。
タイパ島にあるMGMコタイでも同じような配色が使用されているが、建物は波の代わりに大きな宝石箱を慎重に積み重ねたかのような造りになっている。多機能没入型スペース「ザ・スペクタクル(The Spectacle)」に入ってみよう。世界最大のフリースパングリッドシェル構造のガラス張り屋根を持つ同施設は、建築・構造分野でマカオ初のギネス世界記録を獲得した。