効果的な採用動画を制作するコツ|目的別の事例も紹介

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採用動画の事例


ここでは実際にどんな採用動画があるのか、ここではタイプや表現・演出手法が異なる、6つの事例の解説をする。

バンダイ・BANDAI SPIRITS 新卒採用ムービー(バンダイ)




オフィス内で働く人の様子やインタビューを混じえながら、リアルな会社の姿を中心に、「この会社ではたらく自分」を求職者に伝えている。

【新卒採用】社員座談会:学生時代の経験と現在の働き方編(森ビル)




座談会形式で、現役社員のトークのみで構成した動画。イメージ重視の動画に比べ、尺も長いのが特徴。新卒採用を意識して、トークテーマもターゲットに寄せたものになっている。

エイチーム|【採用】企業紹介動画(エイチーム)




会社の沿革と現在、そしてこれから目指す先と、時系列のなかで自社の姿を紹介している動画。映像ではオフィスの様子を見せたり、社員インタビューやトップメッセージなど、多くの情報を盛り込んでいる。すでに興味をもった求職者に向け、応募のひと押しにする場合はこのような構成が良いだろう。

【採用動画】 朝日建設株式会社 コンセプトムービー(朝日建設)




象徴的なタグライン(キャッチコピー)を軸に、社員が働く姿をドラマチックに紹介したショートムービー。現場の様子から自社のミッションやバリューなどを体現している。

ADK RECRUIT 2020 スタメン採用(ADK)




新卒採用をターゲットに、採用コンセプトや求める人材像を、リズミカルな映像と音楽で説明した動画。目に飛び込む要素も的確に絞られており、1分ほどの内容だが採用したい人物像を端的に伝えられている。

くら寿司 動画 『仕事紹介』(くら寿司)




新卒採用入社した社員が成長する様子をアニメで描いた動画。特に新卒採用を意識した場合、働くことがまだ日常になっていないので、アニメのような表現がフィットしやすいといえる。逆に中途採用をターゲットにした場合は仕事の酸いも甘いも理解している場合が多いので、実際の現場を混じえたタッチのほうが転職先の見極めとして役立つと考えられる。

まとめ


スマホの普及に加え、最近はソーシャルメディアでも動画を日常的に見ることが多くなっている。また、オンラインの採用説明会なども増えている状況下では、動画は「予算があれば」ではなくベーシックな施策として考えるべきものになっていくだろう。

また、動画から伝わる「想い」「雰囲気」「リアル」などは、社内ですでに実際に築き上げられているものだ。それをどう表現していくかがポイントになるため、自社を見つめ直し、その姿を言語化することが良い動画にするための第一歩だ。

採用活動だけでなく企業ブランディングのためのツールとしても、動画は有効活用できるだろう。


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文=小野祐紀

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