かえれる、かえりたい地元を創出する、地方出身の女性リーダーたち

「かえれる地元をつくる」を掲げ、若者や企業向けの関係人口創出事業を栃木県で展開するkaettara(以下、カエッタラ)が、地方出身者の女性とともに“かえれる地元を考える場づくり”を全国で推進する。

概要と背景


新型コロナウイルスの影響で、世界中が未だかつてない経済的大打撃を受けている。なかでも、日本のGDPの9割を占めるローカル経済圏への影響は、非常に深刻だ。世の中はIT化に大きく舵を切って改革を進めていく方針だが、地域ではまだまだ変化できる環境が整っていないのが現実だ。

これからも持続可能なかたちへ地域産業をアップデートするためには、地域住民との信頼関係を築きながら、課題解決に向けて挑戦する人・企業を増やしていくことが必要だ。

このプロジェクトでは、地域との関係づくりの第一歩として、地元から離れて住んでいる地方出身者たちが、地元に住む人たちとともに「かえれる地元」について語り合う場づくりをオンラインで行う。

地方出身者が地元に帰れない理由として“望む仕事がない”、が多く挙げられる。若い人たちが挑戦できる仕事づくりこそ、地域の未来をつくるために必要なことだろう。産業創出につながるよう長期的な視点で取り組んでいく。

なぜ、「かえれる地元について語り合う場」をつくるのか


カエッタラ代表で栃木県出身の永井彩華は、2015年から栃木県出身者を東京で集めて地元トークをする飲み会「栃木ゆかりのみ」を行ってきた。いつか地元に帰ることを検討している出身者や、栃木県の自治体職員の方々が集まり過去23回開催して、延べ700人が参加した。

情勢を鑑みて、2020年5月からはオンラインに切り替えて開催。栃木県の全25市町ひとつずつ焦点を当てて計25回の開催を予定している(現在14市町が開催済み)。各回、それぞれの市町の有志の自治体職員を招いて、出身者とともに「地元について語り合う場」として企画している。

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コロナ禍でのオンライン開催は、これまでとは違った動きが生まれた。地元へ貢献する方法を探している出身者たちが日本全国・海外からも集まり、意見交換をするうちに職員の方々が気付きを得て、行動するきっかけとなった。

地元のことを本気で考える人たちが対話をする場を通して、住んでいる場所が違うからこそ影響を与え合い、挑戦を生む関係づくりができる可能性がある。そんな場を47都道府県それぞれでつくることができれば、日本全国で多くの新しい挑戦が生まれ、地域で若者たちが活躍する機会を増やすことができると同社は考える。
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PR TIMESより

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