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I cover quick-service, fast casual and pizza restaurants.

Christophe Licoppe (c) Photo News via Getty Images

米ハンバーガーチェーン大手のバーガーキングは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に対応した新たな店舗設計案を発表した。店舗全体を小型化しつつ、ドライブインなど持ち帰りサービスの機能を強化する。接客を減らすなど、サービスを限定した店舗形態はほかのファストフード店でも採用が広がっており、従来型店舗は消えゆく方向にあるのかもしれない。

「Restaurant of Tomorrow(あしたのレストラン)」と名づけられたバーガーキングの新店舗フォーマットは、運営する米レストラン・ブランズ・インターナショナルのデザインチームが、テック、オペレーション、イノベーション各チームの意見も取り入れて作製した。従来型と比べて60%の省スペース化を実現しながら、複数の注文・受け渡し方式に対応して顧客体験の向上を図っている。

具体的には▽アプリで注文したメニューを車に届けてもらえるドライブインエリア▽車に乗ったまま店舗脇で受け取れるカーブサイドデリバリー専用駐車場▽モバイル注文用ピックアップロッカー▽キッチンを眺められる複数車線のドライブスルー▽建物外の販売口──などを設ける。

占有面積を減らすため、新しい設計では、建物2階に入るキッチンやダイニングスペースの下をドライブスルーが走るようにしている。各レーンに受け取りスポットがあり、注文はキッチンからベルトコンベアで運ばれてくる仕組みだという。

レストラン・ブランズ・インターナショナルのホセ・シル最高経営責任者(CEO)は8月の決算発表の際に、持ち帰りサービスにはコロナ禍の前から力を入れており、引き続き「チャンス」があるとみていると語っていた。

実際、多くの人が自宅での生活を余儀なくされるなか、持ち帰り需要は急増している。たとえば楽天の事前注文・決済サービス「Rakuten Ready」の最新データによると、持ち帰りの注文は3月以降に200%超伸びている。

米国の飲食店業界では、シェイクシャックやダンキン、パネラ・ブレッドなどもカーブサイドサービスを始めている。「迅速さ」と「非接触」を売り物に、ピックアップロッカーの導入も広がってきている。

米コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーは、コロナ禍への対応で飲食店が始めたネット注文による持ち帰りや宅配について、「通常営業の在宅向けサービスとして導入されたものの多くは、長期的に続けられることになりそうだ」と予想している。

バーガーキングの新型店舗は、来年、マイアミや中南米・カリブ市場でお目見えする見通しだ。

編集=江戸伸禎

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