今年の番付入りに必要な最低資産額は21億ドル(約2200億円)で、保有資産額10億ドル以上の「ビリオネア」で番付入りを逃した富豪の数は過去最多の233人に上った。富の大部分は少数の大富豪に集中しており、トップ20に入った21人(20位はタイ)が保有資産総計の42%を占めている。
3年連続で首位に立ったのは、アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス。保有資産額は前年比57%増の1790億ドル(約19兆円)だった。資産額は7月24日時点の株価と為替レートに基づいており、ベゾスの資産額はその後の8月下旬、個人では史上初の2000億ドル(約21兆円)に達した。
昨年番付入りした400人のうち今年姿を消したのは25人で、うち10人は新型ウイルス流行が資産減少の一因となった。今年の新顔は18人で、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのエリック・ユアンCEO(保有資産額110億ドル=約1兆2000億円)、ビール製造事業を手掛けるジム・コーク(同26億ドル=約2800億円)が含まれる。初登場組の最年少は、水素燃料電池駆動のトラックを製造するニコラの創業者トレバー・ミルトン(38)だ。
ドナルド・トランプ大統領は、新型ウイルスの流行によりオフィスビルやホテル、リゾート施設といった不動産の価値が下がったため、保有資産額は昨年の31億ドル(約3300億円)から25億ドル(約2600億円)に減少し、275位から352位へと後退した。
以下は今年の「フォーブス400」トップ10の顔触れ。
1位 ジェフ・ベゾス(アマゾン・ドット・コム)/1790億ドル
2位 ビル・ゲイツ(マイクロソフト)/1110億ドル
3位 マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック)/850億ドル
4位 ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)/735億ドル
5位 ラリー・エリソン(ソフトウエア事業)/720億ドル
6位 スティーブ・バルマー(マイクロソフト)/690億ドル
7位 イーロン・マスク(テスラ、スペースX)/680億ドル
8位 ラリー・ペイジ(グーグル)/675億ドル
9位 セルゲイ・ブリン(グーグル)/657億ドル
10位 アリス・ウォルトン(ウォルマート)/623億ドル