災害時の婦人科の悩みにオンライン対応 医療系ベンチャーが自治体と応援協定

女性向けオンライン診察サービス「smaluna*1」(以下、スマルナ)を運営するネクストイノベーションが、9月10日に岐阜県垂井町との間で、「災害時における婦人科領域の相談支援に関する連携協定」を初めて締結した。当日はリモート形式で調印式を行う。

垂井町で災害が起こった場合、避難所などでの生活では、生理など身体の不調や悩みについて周囲に相談しずらいことがある。このような悩みに、スマルナの薬剤師、助産師がオンラインで対応し、環境改善に努める。

ネクストイノベーションはこうしたリモート相談を、今後も広く自治体と連携して行い、災害時の地域医療に貢献していく。

協定締結の目的


災害や避難所などでの生活による慢性的ストレス、および生活環境の変化は、体調の変化や婦人科疾患発生に大きな影響を及ぼす可能性があると考えられる。しかしながら、被災地において生理等のデリケートな悩みは相談しづらい状況にあるのが現状だ。

そこで垂井町とネクストイノベーションは協定を結び、災害時に避難所などで困る人に向け、スマルナ薬剤師・助産師によるオンライン無料相談窓口を優先的に開放する。住民が気軽に相談できる機会を増やし、災害時でも適切なタイミングで医療にアクセスできるよう、環境の整備に取り組む。

協定概要


名称:「災害時における婦人科領域の相談支援に関する連携協定」
締結者:岐阜県不破郡垂井町、ネクストイノベーション
内容:災害時の避難所等での生活の中で生じる、生理等のデリケートな悩みに関する相談にオンラインで対応。垂井町住民向けの専用ウェブサイトを設け、災害発生時に、チャット形式で相談に応じる。
利用方法:
・垂井町において災害が発生し、避難所が開設され、垂井町からの要請を受けて相談対応開始。避難所閉鎖まで対応。
・災害時の生活において、生理等のデリケートな悩みを持つ住民が、専用ウェブサイトにアクセスし、自治体コードを入力することで、無料にて利用可能。
・対応時間は毎日10時から18時まで。*相談の投稿は24時間可能

協定締結日、協定期間


協定締結日:2020年9月10日(木)
協定期間:2021年3月末まで(以後、特に申出がなければ1年ずつ延長)

スマルナ」とは

2018年6月にリリースされた、オンライン診察でピルを処方するアプリ。生理や避妊で悩む方と医師をオンライン上で直接つなぎ、ピルを届けるほか、助産師や薬剤師が相談を受け付ける、スマルナ相談室を設けている。これまでにAppStoreヘルスケア/フィットネス無料Appデイリーランキング1位を獲得するなど、10代〜30代の女性を中心に多くの顧客が利用している。

ネクストイノベーションについて

医師や薬剤師など医療にバックグラウンドを持つ人材が集まり、2016年6月に創業。インターネットを用いた遠隔医療サービスの企画及び運営。「世界中の医療空間と体験をRe design(サイテイギ)する」をミッションに掲げ、ICTの活用により医師、看護師、薬剤師などの医療者と生活者をつなぐことで、診察だけでなく健康管理支援から未病対策など利用者の生活スタイルや健康状態に寄り添うサービス提供を目指す。2018年6月よりフェムテック系オンライン診察サービスプラットフォーム「スマルナ」を立ち上げた。

PR TIMESより

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