Photo by Tristan Fewings/Getty Images

ディズニーの動画ストリーミングアプリ「Disney+」のダウンロード数と売上が、先週末から急上昇した模様だ。これは、ディズニーが最新作の「ムーラン」の劇場公開を中止し、ストリーミングで先行配信した結果と見られている。

「ムーラン」の視聴には月額費用に加え、追加で29.99ドルが必要だが、消費者はこれを受け入れた模様だ。

調査企業センサータワーによると、9月4日から6日までの期間のDisney+のダウンロード数及びアプリ内の売上は、前週との比較でそれぞれ68%と193%の増加となった。

ディズニーは今年8月、新型コロナウイルスの影響で2億ドルを投じた「ムーラン」の劇場公開を中止し、Disney+で配信すると発表した。劇場公開が中止になった国々には、米国やカナダ、ニュージーランドなどが含まれていた。

ディズニーCEOのボブ・チャペックは、今回の取り組みで顧客の反応を探り、Disney+の売上やダウンロード数の推移を見守ると述べていた。今回のセンサータワーのデータは、アップルとグーグルのアプリストアの数値のみを集計した予備的なものではあるが、消費者が追加費用の支払いに前向きであることは明らかだ。

パンデミック後に、プレミアムコンテンツの配信を始めたのはディズニーだけではない。ユニバーサルピクチャーズは4月から「トロールズ ミュージック☆パワー」のデジタル版レンタルを19.99ドルで開始し、最初の3週間で最大1億ドル(約106億円)を売り上げたとされている。

映画「ムーラン」で主役を務めた中国生まれの女優リウ・イーフェイ(劉亦菲)は今年8月、香港の反政府デモを巡り香港警察への支持を表明し、批判を浴びた。彼女は、中国版ツイッターと呼ばれるSNS微博(ウェイボー)の投稿で、「香港警察を支持する。私を批判しても構わない。香港にとって残念なことだ」と書き込んだ。

これを受けて、ツイッター上では#BoycottMulan(ムーランをボイコットせよ)というハッシュタグがトレンドに浮上した。

「ムーラン」は、ディズニーブランドの映画としては初めて、アジア人女性を主人公にした作品で、女性監督による実写映画としては最も高額な作品となった。映画監督のニキ・カーロは、この映画が描くフェミニストの物語に共感し、製作スタッフの大半に女性を起用した。

編集=上田裕資

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