職人同士の対話ができる腕時計



左)ダイヤルがオープンワークになっているので、ムーブメントを見ることができる。オーデマ ピゲは、複雑機構などの技術の高さを語られることが多いが、仕上げも超一流。美しく磨かれた部品一つひとつが美しく、芸術的な造形となっている。右)「ダブル バランスホイール」は、約5年の歳月をかけ、2010年にオーデマ ピゲが開発した世界初の機構である。21600振動のロービート設計によって作られているのも特徴だ。

AUDEMARS PIGUET Royal Oak Double Balance Wheel Openworked

ロイヤル オークから2016年に発売されたモデル。特許技術である「ダブル バランスホイール」が搭載されている。これは2つのテンプとヒゲゼンマイが同軸上にセットされることで、優れた精度と安定性を保証するというもの。非常に複雑な工程が必要で、高い技術力を持つオーデマ ピゲだからこそ実現した機構だ。ダイヤルがスケルトン仕様になっているため、美しいムーブメントの動きを確認できる。

ムーブメント|
自動巻き Cal.3132
ケース素材|ステンレススティール
ケース径|41mm
価格|5350000円(税抜き)
問い合わせ|オーデマ ピゲ ジャパン(03-6830-0000)


小林 圭◎1977年長野県生まれ。99年に渡仏し、フランス地方料理を学ぶ。2003年からはアラン・デュカスのレストランで働き、5年にわたりスーシェフを務める。11年、パリに「レストラン・ケイ」をオープン。12年にはミシュラン一つ星を、20年には三つ星を獲得。

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text by Ryoji Fukutome | edit by Tsuzumi Aoyama

この記事は 「Forbes JAPAN Forbes JAPAN 8月・9月合併号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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