記憶力選手権全米チャンピオンが直伝、「5つの最強記憶術」

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3. 視覚的な関連づけを行う

対象物にぴったりのイメージを関連づけると覚えやすくなる。記憶力のトレーニングサイトMemorise.orgで推奨しているのは、自己紹介を受けたら相手の名前をおうむ返しに発音することだ。こうすると頭に強く刻み込まれる。次に、名前と結びつく相手の身体的特徴を選んでおくといい。

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あるいは、相手に似ている有名人(または、あなたがよく知っている人)と関連づけるのもいい。人の名前を忘れないでいる方法としては、これが最高のものだと思う。

4. 積極的に情報を得よう

この項目を見たとき、役立つ知識とは何なのかとあらためて考えてみた。事実や数字を記憶することは時代遅れに感じるかもしれないが、記憶した事実という土台があれば、新情報を状況に当てはめるのに役立ち、同時に知識を増やすことができる。フォアは自身の研究のなかで、生徒が歴史の基本的な事実──戦争中の事件の詳細や日付などを知っていれば、史実に関する新しい知識を追加して記憶できると述べている。逆に前後関係を理解していないと、追加情報は記憶されにくい傾向にある。

記憶を強化し続けたい、記憶について広く最新の専門知識を持ちたいと望む人にはこの研究が役立つだろう。私は細部を記憶することにはこだわらず、テーマに目を向けがちだ。詳細はあとで確認すればいいと思っているからだ。だが、いまは考えを変えつつある。たとえば国際紛争について調べるとしたら、上で説明した手法を用いて、日付と詳細な事実を頭の中に「保管」してみようと思っている。

5. 目的を持って訓練を続けよう

記憶強化のためにゲームを勧める高齢者向けのCMがあるが、それは間違いではない。使えば使うだけ、記憶は強化される。名前を覚えるのが得意になりたければ、訓練を行うことだ。初対面の人に会うときは必ず、関連づけのテクニックを使おう。同様に、リストを忘れないようにしたいなら買い物リストを作るのはやめて、買う物を記憶の宮殿に配置してみよう。

記憶力を磨くときには、具体的な目標を設定しよう。たとえば、制限時間内にある程度の長さの数字を記憶するようにしてみてもいい。停滞してはいけない。新しいことに挑戦し実践していけば、記憶力はとどまることなく改善されていく。

翻訳・編集=小林綾子/S.K.Y.パブリッシング/石井節子

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