いまこそ「データ」で幸福を コロナ危機に迎えた2つの分岐点

膨大なデータは有効な使用でウェルビーイングを得るツールにもなる(Photo by Unsplash)


デュアリティ・テクノロジーズは、ダナ・ファーバー癌研究所およびハーバード大学医学大学院と連携し、通常は厳格なプライバシー保護の対象となる機密性の高いゲノム医療データの共有、および分析における障壁を取り除くシステムを活用しています。そして、新型コロナウイルス感染拡大への対応や個別化医療の開発などを含む、複雑な疾患の分析に対する支援を行っています。

データビジネスの新しいパラダイム


これらのイノベーションは、人間中心の新たなビジネス手法とともに、ビジネスの課題への対処以上のことを実現します。ステークホルダーの能力を高め、個々の権限やプライバシーも保護します。これらの新しい能力を、すべてのステークホルダーの利益を守るため活用すれば、すべての関係者にメリットをもたらす持続可能な市場、収益、体験、洞察の生成における新しい可能性が切り開くことができます。

このようなモデルと実践でリーダーシップを発揮する企業は、新しい機会を創出するだけではなく、顧客との信頼関係を確立し、持続可能な価値を構築することができます。新しいパートナーシップにより、核となる部分を守りながら補完的な強みを活かすことができるようになり、政府も消費者を保護するという目標のため積極的に支援を受けられるようになります。

これらの新しい機会と刺激がもたらすものは、パラダイムシフトです。企業は持続可能な新しいサービスと収益の流れを生み出しながら、責任を持ってデータを活用できるようになります。このような新しいコラボレーションとパートナーシップは、従来の産業のバリューチェーンの制約を受けないため、既に分野を超えたパートナーシップが従来の価値プールを侵食し、未来の産業を形作ろうとしています。

協調的なエコシステム、そして、信頼できるデータスチュワードシップを基盤とし、ビジネスの成功とすべての人にとってのより良い結果を両立させる新しいモデルは、既に現れ始めています。世界経済フォーラムは、このパラダイムを促進し、精緻化する最新のイノベーションに焦点をあてた報告書を発表しています。


(この記事は、世界経済フォーラムのAgendaから転載したものです)

連載:世界が直面する課題の解決方法
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文=Derek O'Halloran, Head of Shaping the Future of Digital Economy and New Value Creation, World Economic Forum; Francisco D'Souza, Co-Founder, Cognizant; Fellow, World Economic Forum

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