日本からは、アトラクチャー(人工生命)、tonoi(ハイブリッド・コンピューティング)、リベラウェア(産業用ドローン)、の3社が選ばれバーチャルブースを出展する。ロゴなどを入れデザインされたブース、アバタ―、ブース訪問者とのライブチャット機能などが提供される。
また日本の宇宙ベンチャー・アストロスケールの創業者兼CEOの岡田光信氏が、16日スペースフォーラムの「宇宙とサステナビリティ」をテーマにしたラウンドテーブルに登壇する。
9月15日には『ルクセンブルク貿易投資事務所と訪れるバーチャル ICT SPRING』を座談会形式でオンラインで開催し、日本語でイベントの見どころや雰囲気を伝える予定だ。
ルクセンブルクを代表するテックイベント『ICT SPRING EUROPE』
2020年9月15・16日にルクセンブルクで開催される『ICT SPRING EUROPE 2020』 は、同国最大規模のテックイベント。毎年、世界約70カ国から5000名ほどが集うが、今年はコロナウィルス感染拡大を受け、当初の予定の5月から9月に開催を延期し、さらにカンファレンスや展示会のオンライン化にふみ切った。例年通り、ベッテル首相が特別講演するほか、今年は「フィンテック」、「AI/デジタル」、「スペース」、「セキュリティー」、「デジタル・サプライ・チェーン」をテーマに、最先端のテクノロジーについての講演やパネルディスカッションが行われる。その他スポンサー企業やスタートアップのバーチャル展示会や商談チャットなども予定されている。
またサイドイベントとして、15日にはピッチコンテスト『PITCH YOUR STARTUP』が予定されている。優勝賞金が5万ユーロという事もあり、毎年グローバルスタートアップが熱戦を繰り広げる。2018年には、感情解析AIのEmpathがアジア企業として初めて同コンテストで優勝し、また昨年は秘密計算のEAGLYSがサイバーセキュリティ部門優勝を果たした。今年は、「AI、機械学習&ビッグデータ」「サプライ・チェーン」「サイバーセキュリティ」のテーマでそれぞれ準決勝が行われ、同日夜にグランド・フィナーレとして、各部門の優勝スタートアップによる決勝が予定されている。
昨年のピッチコンテスト授賞式の模様
今回オンライン化されたことで、日本にいながらカンファレンスのライブストリーミングを無料で視聴できる。デジタルブース訪問は有料となる。いずれもイベント公式サイトのチケットページから申し込み出来る。
ルクセンブルク貿易投資事務所は、2012年から日本のベンチャー企業向けに、『ICT SPRING EUROPE』無料ブースや現地企業・機関の視察ツアーや交流会などの提供を始め、すでに50社を超える日本企業が同プログラムを欧州市場進出の足がかりとして利用している。