ビジネス

2020.09.07

H&Mが考えるコロナ後のファストファッション 鍵は持続可能性に

H&Mグループのサステナビリティー責任者、アンナ・ゲッダ(Photo by Ole Jensen/Getty Images for Copenhagen Fashion Summit)


──コロナ流行後に立ち上げた取り組みはありますか?

ゲッダ:サプライチェーンと協力し、一部のリソースを個人用保護具(PPE)の生産に振り分けることができ、生産したPPEは医療機関に寄付した。当社では3月中旬から、マスクやエプロン、手袋を、さまざまな国や社内での使用のために製造している。

──H&Mのリサイクルプログラムではこれまでどの程度のリサイクルを行いましたか? リサイクルの面では現在どのような状況にありますか?

ゲッダ:当社では2013年から店舗での衣類回収を行っており、これは皆にとって素晴らしい取り組みとなっている。廃棄衣服がなくなり全てがシステムに戻されるようにすることを目標としており、顧客らは自分が問題ではなく解決策の一部となれることを非常に喜んでいる。2020年までに年間2万5000トン以上を回収することを目標としていたが、回収量は既にこれを超え、2019年には2万9005トンの布地を再使用とリサイクルのために回収した。

残念なことに、一部の市場では今、衣類回収サービスを一時的に停止している。パンデミックのため、輸送や布地の選別・リサイクル能力が影響を受けたことが理由だが、できるだけ早期に再開するべく取り組んでいる。

編集=遠藤宗生

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