プレミアムなジープ「サミット」で、プレミアムなワインリゾートへ

人気上昇中のジープ・グランド・チェロキー・サミット

パンデミックが始まってから、すでに半年も経ってしまった。そろそろステイホーム宣言とか在宅勤務に疲れてきたと感じてたら、同僚も親戚も妻も同じ気持ちらしい。そこで自宅から脱出して、妻と2人で大好きなツーリングに行きたいけど、どこに行こうかと考えた。せっかく行くなら、やはりコロナ感染拡大防止の対策をしっかりとっている施設に行きたい。

色々調べた中で、あるひとつの施設が目立った。八ヶ岳のワインリゾート「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」だったら、妻と2人で安全に、リーズナブルな料金で一泊二日行けるし、距離的にもちょうど良い。空気も環境も綺麗。広々とした施設の中でなら、買い物をする時でも、食事をする時でも、ソーシャルディスタンスを優先していると聞いたので、安心できる。

正直を言うと、僕は昔から「リゾナーレ八ヶ岳」には何回か行っているけど、ワインリゾートに変身したとは知らなかった。ワインの好きな僕らにとって、これは魅力的だ。実はこの施設では10年以上前まで、僕も参加している日本の最優秀車賞である「日本カー・オブ・ザ・イヤー賞」の最終選考会や授与式が開催されていた。生まれ変わった「リゾナーレ八ヶ岳」はどのようになっているのか、興味深いところだ。

これで場所は決まった。車両はどうしよう。せっかくツーリングするなら、僕が今、高く評価している輸入SUVクラスNo.1のジープ・グランド・チェロキーにしようと決めた。

ジープ・グランド・チェロキー

輸入SUVというと、BMW X5、メルセデスベンツGLE、ポルシェ・カイエン、アウディQ7、レンジローバーなどを思い浮かべるけど、実は2019年はドイツ勢の有力なSUVを抑え、グランドチェロキーは1743台と販売台数トップに輝いた。その成功の最大の理由は、コストパフォーマンスと若いユーザー層に受けるデザインやブランドイメージだと言える。

確かに、ジープは米国のクライスラーによって作られているけど、最近のジープのデザインはキャデラックなどとは違って、アメリカくさくはない。どっちかと言うと、アメリカ車であるテイストは薄く、何かとボーダレスな印象がする。そういうシックでクリーンなイメージは日本での人気上昇中の一つの魅力ではないだろうか。

またプライスも関係している。524万円からのベースグレード「ラレード」もあるけど、僕が今回乗ることにしたのは、734万円の「サミット」と言うプレミアムなモデルで、高級感が漂う。レザーシート、先進の安全テクノロジー、サンルーフ、プレミアム・サウンド・システムは標準装備だけど、ローレンジ付きのフルタイム4WDがトラクションに優れているし、8速ATと295hpを発揮する3.6LのV6エンジンは十二分パワー感を提供してくれる。

さて、東京から高速道でサミットの性能を確かめながら走って、2時間半程度で着いた。やはり、このクルマを選んで良かった。高速道路を降りて、リゾナーレ八ヶ岳までのワインディングロードを走れば走るほど、一気に緑が増え、早くも秋の気配が濃い。運転席からの視野が良いし、サンルーフもついているから、ひっきりなしに木漏れ日が車内に差し込んでくる。また、このジープのステアリングは正確で、手応えがあるので、狙ったラインを丁寧にトレースしてくれる。

ジープのサンルーフ
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文=ピーター ライオン

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