空港での水際対策、自主隔離 濱口秀司のコロナ禍「日本入国体験記」

濱口秀司(ご本人提供)


3. 空港でいよいよPCR検査


そして、いよいよPCR検査へ。アメリカは日本の入管法に定められる「上陸拒否対象地域」のため、アメリカからの全ての入国者にPCR検査が義務付けられる。また、上陸から14日間は指定場所(自宅やホテルなど)で待機し、公共交通機関を利用することもできない。

「PCR検査は個人もしくは家族単位でやっていました。全部で3ブースくらいあったかな。係員は、フェイスシールドにマスクを着用していましたが、防護服ではなかったですよ」

濱口さんが入国した7月末時点では、PCR検査は鼻咽頭ぬぐい液を検体として用いる方式だった。鼻の奥まで長い綿棒を突っ込まれ、5秒ほど待って完了となった。


現在では、自分で唾液を採取する検査方式も導入されており、検査結果の判定時間が2〜3時間に短縮されるため、空港内で結果の報告を受けることになる。唾液検査の30分前は飲食ができない。また、稀に再検査が必要な場合もあり、その際は鼻に綿棒を突っ込むスタイルを受けることになる。

4. PCR検査後、入国へ



「検査が終わるとまた10人単位で待たされます。ここまでは全て入国審査の手前でやっているので、自宅がある人はここで解放されて入国審査と税関を通って家に帰れます」

いつもは混み合う入国と税関もスムーズに通過し、空港内待機場所に移動した。

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文=田中舞子

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