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バンブル創業者のホイットニー・ウルフ・ハード(Vivien Killilea/Getty Images for Bumble)

恋愛において女性が主導権を握ることを提案する出会い系アプリ「バンブル(Bumble)」が新規株式公開(IPO)の準備を進め、60億ドルから80億ドル(約8500億円)の企業価値を目指している。バンブルでは、マッチングが発生したら最初に女性からアプローチを行うのが決まりとなっている。

ブルームバーグの9月1日の記事によると、バンブルは2021年初旬にIPOを予定している模様だ。同社は既に複数の銀行と調整を進めているが、最終的な合意には至っておらず、スケジュールが変更される可能性もある。

投資ファンド運用会社のブラックストーン・グループは今から約1年前に、バンブルの親会社のMagicLabの支配株を買収し、同社の企業価値を30億ドルと評価していた。MagicLabは2006年にロシアのビリオネアのアンドレイ・アンドリーブによって設立された企業で、別の出会い系アプリ「Badoo」の運営も手がけている。

しかし、アンドリーブは昨年7月にMagicLabのロンドン本社で女性蔑視に満ちた行為が行われていることが発覚したのを受けて、彼の持ち株をブラックストーンに売却していた。

バンブル創業者のホイットニー・ウルフ・ハードは、ティンダーの元取締役で、2014年にアンドリーブの支援を受けて同社を設立していた。ウルフ・ハードはアンドリーブがMagicLabのオペレーションから離れた後、ブラックストーン傘下となった同社のCEOに就任した。

米国のテック業界は現在、IPOブームに沸いているが、バンブルはそのトレンドに加わる1社となった。新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、2020年の上半期には多くの企業が上場を見合わせたが、市場が持ち直すにつれて再び上場を目指す企業が増えている。

ここ最近では、ビッグデータ企業のパランティア(Palantir)や、クラウドベースのデータ企業Snowflake、さらには民泊大手のエアビーアンドビーなどが上場申請を行っている。

出会い系アプリ分野ではここ数年、競争が激化している。バンブルが競合と見据えるのは、ティンダーやOkCupidの親会社として知られ、時価総額が300億ドルに達するMatch Groupだ。

ブルームバーグは今年2月の記事で、Match Groupがこの分野の競合であるMeet Groupの買収を画策中であると報じていた。フェイスブックも昨年から、一部の国々でDatingと呼ばれる出会い機能の提供を始めている。

編集=上田裕資

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