日本のポップスター「嵐」が外国人記者に語った活動休止前の心境

昨年11月に台湾を訪れた際の記者会見にて。(VCG/VCG via Getty Images)


──嵐は日本だけでなくアジア全域で人気があります。今後は世界に支持を広げ、米国のファンにもリーチしたいという思いはありますか?

松本:あります。これまでの活動のエリアを拡大していきたいと思っているし、昨年の末から始まった次に向けてのチャレンジの一環としてそれを考えています。ユーチューブやフェイスブック、インスタグラム、ツイッターにも初めてデジタルチャンネルを開設しました。それは今まで出来なかったことに挑戦したいからで、20年もやっているからこそ、今までやったことのないことに挑戦しました。

──7月にリリースされた「IN THE SUMMER」について少し教えてください。

櫻井:「IN THE SUMMER」は、去年ロサンゼルスに行った時に出会ったラミ・ヤコブ(Rami Yacoub)がプロデュースしてくれた楽曲です。彼はアメリカの音楽シーンで多くの素晴らしい人たちと仕事をしてきた人で、日本の音楽にも非常に詳しく、日本のオーディエンスにどうアピールすればいいかを、とても熱心に考えてくれました。

結果として、アメリカ人にもアピールできて、日本のボーイズバンドにも合うようなクロスカルチャーな曲を生み出せました。

──嵐はもうすぐ活動休止に入ります。その背景にはどのような考えがあるのですか? なぜそれを決めたんですか?

(2人は長い間、沈黙した)

櫻井:その質問は僕らにとって、とても重いものですが、シンプルに言うと、メンバー全員にそれぞれの人生やそれぞれの目標があり、そこにはもちろん、芸能人として追求したいテーマ以外の目標もあります。人生で何をやりたいのかをずっと考えた結果、それぞれの道に進むことを決めました。

その結果、自分たちに締め切りを与えて、新たなチャレンジに向かうための準備に集中したことで、リフレッシュする前に何か新しいことをやろうという気持ちが強くなりました。

──他にファンへのメッセージはありますか?
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編集=Forbes JAPAN 編集部

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