Foxニュースが入手した監視カメラの映像には、8月31日午後にペロシ議長が美容院を訪れ、髪を濡らしたまま店内を移動する様子が映されている。ペロシ議長はマスクを首にかけているが、口や鼻は覆っていなかった。議長の相手をした美容師は、マスクを着用していた。
サンフランシスコでは現在、美容室の営業が屋外のみに制限されており、マスクの着用が必須となっている。
議長の事務所スタッフのDrew Hammillは、ペロシ議長が誤った情報を与えられていたことをほのめかし、「美容院側は議長に、彼らが市から許可を受けており、1度に1人のみ入店が許されていると説明していた。議長は美容院側が提示したルールに従っていた」と、声明で述べた。
しかし、eSalonという名の美容院のオーナーのErica KiousはFoxニュースに対し、彼女は議長の訪問を認めておらず、予約を受けたのは店を間借りしている外部のスタイリストだったと話している。
フォーブスはeSalonにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
共和党議員らはペロシ議長が偽善者だと非難している。彼女は議会でも、マスクの着用やコロナ関連の規則の遵守を熱心に呼びかけていた。
「ペロシ議長は人々に経済活動の停止や、地元の店の閉鎖を呼びかけていたが、自分には甘いのだ。彼女はいつでも好きな時に美容院に通っている」と共和党議員らはツイッターで抗議した。
サンフランシスコの美容院や理髪店は今年3月から閉鎖され、屋外営業のみが認められている。カリフォルニア州は美容院の屋内営業を認めているが、サンフランシスコ市はこれを禁じている。市は9月の末から、キャパシティを制限した上で、美容室の屋内営業を許可しようとしている。
ヘアサロン業界はパンデミックによって甚大なダメージを受けている。業界団体のProfessional Beauty Federationの法務担当のフレッド・ジョーンズは先週の声明で、「州の営業許可を受けている業界を、市が規制しようとしても無駄だ」と述べていた。