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Nong4 / Shutterstock.com

米化粧品会社の「エスティローダー」は、競合他社がプロダクトに対する批判に直面し、自社の従業員からも批判を受けたことを受けて、スキンケア及びメイクアップ製品の“文化的な配慮”や、肌を明るく見せる機能についてのアピールを見直そうとしている。9月2日のブルームバーグが報じた。

ブルームバーグが入手したエスティローダー社内の報告書によると、同社の取締役は先月、社員に対しプロダクトの見直し行うと述べた模様だ。フォーブスはエスティローダーにコメントを求めたが現時点で回答は得られていない。

エスティローダーのスーザン・アッカド上級副社長はブルームバーグに、「ブライトニング」や「ライトニング」などの用語の使用を見直すことに加え、より多くの顧客にアピールするために、製品ラインに従来よりも幅広い色合いを取り入れることを検討すると語った。

同社はこれまでレビューされた製品を明らかにしなかったが、クリニークやラ・メール、ボビイ ブラウンを含む25以上のブランドを持つエスティローダーは、いくつかの製品のラベルに「ホワイトニング」または「ブライトニング」の文言を記載している。

同社の競合のロレアルやユニリーバ、ジョンソン・エンド・ジョンソンは今年6月、肌を明るくする製品が、肌の色に根ざす偏見を助長するとの批判を受けて、製品の見直しと変更を発表していた。

エスティローダーの従業員らは6月にウィリアム・ローダー会長に手紙を送り、同社が人種に関連した問題に十分に対処しないことで、黒人コミュニティや黒人従業員との関係が損なわれていると述べた。

社内文書によると同社はその後、より多くの黒人従業員を雇用し、黒人が経営する企業と協力していくために外部の諮問委員会を設立するなどの対応を進めていくと約束したという。

化粧品会社がSNS上でBlack Lives Matter運動への支持を表明した後、一部の人々は、スキンライトニング製品で利益を得る業界を非難した。Grand View Researchの報告書によると、スキンライトニング製品の市場規模は2017年に83億ドル(約8700億円)に達していたが、ブランドの多くはこれらの機能をあからさまに宣伝することを避けているため、正確な規模を見積もるのは難しい。

フォーブスの富豪リスト「フォーブス400」の2019年版には、5人のエスティローダーの遺産相続人が掲載されていた。

編集=上田裕資

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