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実際に歩くという行為には、健康にどのようなメリットがあるのか。杏林大学名誉教授 古賀良彦氏は、次のように語る。

「ウォーキングは最も簡単に脳全体に刺激を与えることができる行為です。脳に刺激を与えることでポジティブなマインドを保つことができます。特別なことをたまにやるよりも簡単にできることを続けて生活リズムを作り、人間にとってあらゆる害を生み出す“ストレス”から解放されることで自律神経が整います。そうすることで、健康や美容、メンタルヘルスなどあらゆる面に良い効果が期待できます」

実際、justInCaseが30~40代の働く男女500名に対して「歩く習慣の仕事や人生への影響」に関する意識調査を実施したところ、83.2%の人が「普段の生活に意識的にウォーキングを取り入れている」と回答。そのうちの64.1%が「自分の人生や日々の生活への充実を感じて」おり、88.8%が「適度なウォーキングは仕事に良い影響を与える」と考えてることがわかった。

より詳細なヘルススコアにもとづく「2.0」も


「歩くとおトク保険」はまず、30代後半から60代前後の「健康意識がすでに高く、それ故に保険料が安くなるという仕組みをすでに利用したいと思っている人」をターゲットと想定している。割引き前保険料は、平均でおよそ2000円〜2500円。そこから自分の頑張り次第で、定額化を目指していくことも可能だ。

同保険はアプリを利用することが前提としてあり、「頑張った分だけ保険料が安くなったと実感した第一ターゲット」からその需要が徐々に広まり、健康意識が低い人の意識も上がることを狙っている。そして向こう3〜5年を目安に、「医療費の高騰」という日本社会全体の課題まで問題意識を広げ、健康寿命を伸ばすのが最終目標だ。

こうした目標を確実に果たすために、同社では現在、「1.0」(歩くとおトク保険)に加え、血糖値、睡眠時間、食生活、その他諸々からのより詳細なデータから取られたヘルススコアにより割引額を決める「2.0」の開発も進めている。

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「健康増進型保険」、中国でも


「歩くとおトク保険」のような健康増進型保険は、近年海外でも普及してきている。

中国では、健康診断や運動などの取り組みを数値化したヘルススコアに連動して保険料が割引される医療保険「 i康保・百万医療」や、歩数に連動した医療保険「歩歩保」などが販売されている。

従来の日本の保険は、年齢・性別のみで保険料が決まっていたが、公平性の観点、また日本社会全体の健康増進を図る目的においては、「健康意識が高い人」と「そうでない人」に区別し保険料を決めるという方法はより効率的といえる。今後、健康増進型保険への注目度はさらに高まっていきそうだ。

文=長谷川寧々 編集=石井節子

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