ビジネス

2020.08.30

「ネットフリックス化」するレストラン 会員制が新トレンドに?

コーヒーや紅茶が飲み放題になる会員制度を開始した、ファストフードチェーンのパネラ・ブレッド(Photo by Bruce Bennett/Getty Images)


米国とカナダに2000店舗以上を抱えるファストフードチェーンのパネラ・ブレッド(Panera Bread)は、会員制モデルに賭けている。米誌アドウィークによると、同社はコーヒーや紅茶が飲み放題になる会員制度「マイパネラ+コーヒー(MyPanera+Coffee)」を開始した。

会員料金は夏の間無料とされ、80万人が登録。多くの人が無料のドリンクだけのために来店した一方で、ついでに追加の商品を購入した人々もいた。パネラは、人々の間ではネットフリックスなどの会員制サービスが浸透しており、レストランも同じ道を歩むことができると考えている。

同社のエドゥアルド・ルス最高ブランド・コンセプト責任者はアドウィークに対し「私たちは、会員制度に基づく継続的収入は非常に筋が通っていると考えている。(…)当社の未来には、継続的収入や会員制を基盤とした収入が必要であり、これはレストラン業界にとって新しいものだ。これは(パネラにとって)その方向に向けた初の試みだ」

同社は、4000万人のロイヤルティーカード保持者に焦点を定め、次はランチタイム用の会員専用サービスを導入することを目指している。今後予想される学校閉鎖に鑑み、子どもたちへの食事提供を支援することが目的だ。

編集=遠藤宗生

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