「HOTEL SHE, KYOTO」など5つのホテルの臨時休業中には、宿泊予約プラットフォーム「CHILLNN(チルン)」で全国のホテル事業者の「未来に泊まれる宿泊券」を販売したり、家で安全に過ごすことが難しい人のためにホテルで過ごせる「ホテルシェルター」を始めたり。noteでのコンテンツ発信も強化して、龍崎は「脱・ホテル化」を進めてきたという。
今年の夏は、国によるGo Toトラベルキャンペーンが推進されるも、都内の感染者増加を受けて直前に東京は除外。全国で帰省の自粛も呼びかけられ、旅行にも気軽に行きづらい状況になっている。
この禍中にも新たな事業を打ち立ててきた龍崎は何を感じているのだろうか。夏休みの過ごし方とリラックス法と合わせて、いまの思いを聞いた。
──毎年夏休みは、どのように過ごしていますか。
夏休みは基本取っていません。創業から5年間で、フリーの旅行は2回だけでした。ですが、宿泊業や観光関係の仕事で海外に行ったり、国内での出張があったりして、気分転換にはなっています。出張でも少し余白を作って、気になっていた場所に行くようにしていますね。私にとって、旅行は非日常の体験になっています。
今年も純粋なお休みではありませんが、7月に2週間ほど北海道で仕事をしながら、その雰囲気を楽しみました。来年には国内のある地域に新店舗を出す予定なので、2日間だけ現地調査に行ったりもしています。休みと仕事を合わせた「ワーケーション」をしていると言われるかもしれないですけど、私の場合は観光や宿泊業の仕事で、そのために現地に行ってるので、結局、出張だと思っています(笑)。
──印象的だった夏の旅を教えてください。
まずは2018年に沖縄に3泊4日、次に2019年にフィンランドに5泊7日で行きました。私はスポーツがそんなに好きじゃないのですが、沖縄でのSUP体験はよかったです。360度自分の周りは海が広がっていて、くつろげる空間でした。今年は琵琶湖に日帰りでSUPをしに行こうかなと思っています。
それから完全にオフではないのですが、去年夏には星野リゾート代表の星野佳路さんのお誘いで、アルゼンチンへのグループ旅行に同行させてもらいました。発着も含めて14日間で、現地に着くまでフライト乗り継ぎで30時間。過酷でしたが、その体験が面白かったです。
星野さんは毎年60日ほどスキーに行っているそうで、あるイベントで対談したご縁で、誘っていただきました。日本が夏のとき、アルゼンチンは冬です。私自身、海外のウィンターリゾートに興味があり、冬の観光地は気になっていました。
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