メッシは25日、バルセロナ退団の意向を表明。ただ契約解除通告の期限は既に過ぎており、メッシは2021年までバルセロナに残留する義務があることから、両者の間で係争が起きる可能性がある。
バルセロナ側は、メッシを売り渡す意向はなく、獲得を希望するクラブは7億ユーロ(約880億円)というサッカー史上最高額の違約金を支払う必要があるという立場を維持している。だが欧州サッカー連盟(UEFA)のクラブは、2009年に制定されたファイナンシャル・フェアプレー(FFP)制度により、自らの収入を上回る支出を禁じられており、この規則に違反せずにこの巨額違約金を支払えるクラブは少ない。
米スポーツ専門局ESPNは、メッシ移籍先の最有力候補として、かつてバルセロナを率いたペップ・グアルディオラ監督が指揮を執るマンCの名を挙げている。マンCは違約金なしでのメッシ獲得に向け全力を尽くすだろうが、バルセロナはおそらく、メッシに残留を強いるのではなく、可能な限りの移籍金を得ようとするだろう。
ESPNは関係筋の話として、マンCには1億~1億5000万ユーロ(約125億~188億円)の移籍金を支払う用意があると報道。これに本人への報酬9300万ドル(約99億円)を加えると、メッシ獲得に必要な金額は計224億~287億円となる。マンCが違約金の全額負担に同意した場合、合計額は約980億円へと膨れ上がる。