建材は「6メートルコンテナ3台」 息飲む景観、夢のコンテナハウス

ニュージーランド、コンテナ3台でできた家

貨物コンテナとは言うまでもなく、貨物輸送に使われる、中に物を納めるための「容器」である。その「容器」を使って建てられた家、「コンテナハウス」が今、注目されている。

以下、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から転載して紹介する。


幅6メートルのコンテナ3台を組み合わせて──


この小ぶりで居心地のよいコンテナハウスは、ニュージーランドの景観豊かな町の中にある。家主のブレンダは以前オークランドのコンテナハウスに住んでいたが、都会での暮らしに見切りをつけて、眺めがよくて静かな場所に住むことにした。フレンダはその家を「コンテナホーム」と呼んでいる。



コンテナを改造して、活気がありくつろげて住みやすい家が完成するまでに、多くの作業が重ねられた。ブレンダは空間を最大限に生かした完璧な設計図を作る達人だ。そのコンテナハウスは外観も内装もすばらしいアイデアに基づいて造られていて、一種のアート作品とも言える。

古い貨物コンテナはさび付いていて、本来住むには適していない。しかしブレンダは、それを改造して心地よい住居へと格上げさせ、そこで最高の生活を営むことができると考えた。

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ブレンダは20フィート(約6メートル)のコンテナを3台使って、自分自身の家を造り上げた。彼女が工事を始めたのは、都会の喧噪から離れて生活すると決めた時だった。

人里離れた場所にあるこのコンテナハウスは、玄関からして美しい。コンテナの外壁にはブレンダの好きな色で縞模様が描かれていて、少し変わった面白みのある外装になっている。また、キッチンの窓からは、広々としたソファのあるテラスに行くことができる。

どの窓から外を眺めても、現実離れした景色が広がっている。室内にいながらにして、青い湖や山々などの風景が楽しめるのだ。内装は設計も実装も優れている。完璧に無駄なく活用された空間に、繊細かつ現代的な雰囲気が添えられている。室内にいると、ここが貨物コンテナ3台を組み合わせて造った家だとは思えないし、それこそブレンダが造ったコンテナハウスの魅力なのだ。

翻訳=加藤今日子 編集=石井節子

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