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200万人が視聴したオンラインフェスの舞台裏 ☆Taku Takahashi


生き残るのは順応できる人たち


コロナは夏には収束するだろうと、一部では言われていましたが、活動の自粛はまだまだ続くでしょう。こうした予想外の状況下で生き残っていくのは、強い人ではなく、世界が変化をするなかで、自身の持っている知恵や洞察力、縁を使って順応していく人たちなのではないかと思います。

アーティストにしても、オンラインでライブをすることは、まだまだ珍しい段階にあります。でも、今後はこれが当たり前になる。そうすると、アーティストとしてのクリエイティビティや企画力、表現の工夫が益々求められるようになります。

オンラインにいかに順応し、音楽ファンたちにワクワク感を提供できるかはもちろん、どうマネタイズができるかということも課題です。僕を含め、エンターテイナーは人の気持ちを豊かにすることが使命であり、仕事です。その使命をまっとうするためには、サステナブルにしっかりと収益を上げていくことが重要です。

「BLOCK.FESTIVAL」は、10月31日と12月31日にも予定しています。先日、渋谷区の長谷部区長との話し合いを経て、現在はどんな仕掛けができるか考えているところです。

将来的にはオフラインのリアルなフェスとして開催しながらも、同時にオンラインで配信し、スマートフォンひとつで全体が楽しめるような未来型のフェスをつくることができたら。今の段階で宣言をしてしまうことで、現実化は限りなく可能だと思っています。


☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)◎DJ、プロデューサー。1998年にVERBALとm-floを結成。数々のヒットチューンを武器に日本の音楽シーンにインパクトを与える。ソロとしてもCalvin Harris、The Ting Tings、Lady Sovereign、Crystal Kay、加藤ミリヤ、MINMIなど数多くの国内外アーティストのプロデュースやRemixも積極的に行っている。

写真=小田駿一 リタッチ=上住真司 構成=本多カツヒロ

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