地球からのSOS? 世界の珍現象5選

世にも奇妙な現象から、あなたならどんなメッセージを受け取るだろうか?(Photo by Unsplash)


今夜、イグアナが降ってくるかもしれません!




今年1月、アメリカフロリダ州で信じられない天気予報が発表された。

「今夜イグアナが木の上から降ってきても、驚かないでください」

実際に家の庭に数匹のイグアナがあおむけで落ちている様子を動画に収めている人もいる。聖書では神の怒りに触れた王の国に大量のカエルが降ってくるという描写があるが、一体イグアナはなぜ降ってきたのだろうか。

理由は年間を通じて温暖な気候のフロリダを、異例の厳しい寒気が襲ったことによるとみられる。変温動物であるイグアナは、著しく気温が下がった場合エネルギー温存のために身体機能を停止させ、冬眠状態に入る。仮死状態のイグアナは木にとまっていることができず、地面に落ちてきてしまったのだ。

寒気の中で8時間以上硬直状態が続くと死んでしまうイグアナたちも心配だが、大きいものでは約9kgにもなる彼らが降ってくることを考えると、頭上に注意する必要がある。だが、現地の人にとっても、にわかに信じがたい予報だっただろう。

街中が泡だらけに




今年1月、スペインカタルーニャ地方のトッサ・デ・マール町が大量の「泡」で覆われた。
この泡の正体は、「波の花」と呼ばれるもので、海中のプランクトンや海藻類の粘液が波にもまれ、海岸に打ち付けられると海水が泡立ってできる。日本でも石川や秋田、新潟、北海道などの主に日本海側の寒い地域で見ることができる。

この「泡騒動」は同じ週にスペインに襲来し、洪水や停電など甚大な被害をもたらした嵐「グロリア」の影響とみられており、暴風にあおられて泡が街中にまで飛んできたのだという。


これらの珍現象から、あなたならどんなメッセージを受け取るだろうか。日本でも8月17日には、静岡県浜松市で41.1℃を記録し、日本の歴代最高気温として埼玉県熊谷市と並び、記録的な猛暑となっている。熱中症にならないように気をつけながらも、地球環境の変化にも配慮した行動を心がけたい。

文=河村優

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