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ビジネス

2020.08.26 08:30

米DoorDash、黒人経営店の支援でNBAとタッグ

Photo by Tibrina Hobson/Getty Images for Los Angeles Times Food Bowl

Photo by Tibrina Hobson/Getty Images for Los Angeles Times Food Bowl

宅配サービスの米DoorDash(ドアダッシュ)は米プロバスケットボールNBAとの間で、NBAや米女子プロバスケットボールWNBAなどの公式オンデマンド・デリバリー・プラットフォームとなる複数年の契約を結んだ。DoorDashは、NBAのスター選手たちと協力して、全米の黒人経営の飲食店を支援するソーシャルメディアのキャンペーン「#PlayItForward Challenge」も始めている。

#PlayItForward Challengeに参加しているNBA選手は、ブラッドリー・ビール、シェイ・ギルジアス アレクサンダー、アーロン・ゴードン、ジュルー・ホリデー、CJ・マッカラム、ドノバン・ミッチェル、ジャ・モラント、ジャマール・マレー、ビクター・オラディポ、デニス・シュレーダー。

この取り組みの一環で、DoorDashは8月末まで、黒人が経営する飲食店の注文1件ごとに1ドル(約106円)を公民権団体の「ナショナル・アーバン・リーグ」に寄付する(最大で10万ドル)。また、参加する黒人所有店の注文は年末まで、配達料を無料にする。

DoorDashの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のトニー・シューは「どうすれば地元経済を盛り立て、コミュニティーの力を最大限に引き出せるかについては、わたしたちも取り組みを強化したり、メッセージを打ち出したりする方策をずっと探ってきた」と明かす。NBA側とは「たんに娯楽性を前面に打ち出すだけでなく、社会として直面している現実の課題に取り組む」うえで、どのような協力が可能か話し合ったという。

今年の新人王の有力候補で、21歳になったばかりのグリズリーズのモラントは、普段からDoorDashをよく利用しており、もともと「DoorDashの大ファン」だったそうだ。今回、DoorDashが#PlayItForward Challengeを始めたことで、ますますそのファンになったと話している。

#PlayItForward Challengeでは、特定の黒人経営店ではなく、全米各地の黒人経営店を対象にしている。シューは「機会の平等を促進するものでもある」とその意義を強調する。

DoorDashは7月に、黒人が経営する飲食店は申告すればアプリ上で強調表示される仕組みも導入した。シューによれば、黒人経営店の検索数は6月から7月の間に275倍に急増し、黒人経営店の売上高も5割アップしたという。

DoorDashはNBAとの今回の契約で、eスポーツのバスケットボールリーグ「NBA 2Kリーグ」とNBAの下部リーグ「Gリーグ」の公式オンデマンド・デリバリー・プラットフォームにもなっている。

編集=江戸伸禎

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