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イノベーション・エコシステムの内側


Nordic Innovation House 5番目の拠点に東京が選出


Nordic Innovation Houseは東京に進出。東京は、シリコンバレー(最初の拠点)、ニューヨーク、シンガポール、香港に続く5番目の拠点で、各拠点は希望すれば互いに情報共有することが可能。アジア地域では共同プログラムやイベントの実施も計画中だ。

Nordic Innovation House Silicon Valleyの部屋の一部
Nordic Innovation House Silicon Valley

今回、東京が選ばれた理由として、①少子化や労働力人口の減少、再生可能エネルギーやグリーンテクノロジーのイノベーションの必要性など、同じような社会的課題に直面していること ②日本のスタートアップエコシステムに大きな可能性を感じたことが挙げられた。日本のスタートアップへの投資規模は2012年以降順調に拡大しており、新たなグローバルアクセラレータプログラムが市場に参入、Global Startup Ecosystem Ranking 2020では15位にランクインした。

Nordic Innovation House Tokyoのビジョンとは?


Karvonen氏は、「活気ある北欧と日本のビジネスコミュニティを作り、北欧スタートアップが日本のスタートアップエコシステムの一部となることを望んでいる。また、一方通行ではなく、北欧進出を希望する日本企業との繋がりや、ジョイントベンチャーや共同研究プロジェクトの機会創出も行い、日本と北欧の橋渡し役として、交流の仕方や互いが期待することを伝え、実りのあるビジネスコラボレーションを支援したい。COVID-19の発生により、現在は全てバーチャルで行っているが、来年の後半には代表団が来日することを楽しみにしている」と語った。

ビジネスだけではない、北欧の価値観の広がりに期待


Karvonen氏は「日本での北欧企業の成長を促すだけでなく、Nordic Innovation House Tokyoが北欧の価値観やビジネスのやり方を伝えるための素晴らしいプラットフォームになることを願っている。北欧は男女共同参画問題のフロントランナーであり、北欧企業が日本で女性の起業家精神やリーダーシップを刺激してくれることも期待する。

北欧は、教育、メディア、政府の取り組み、ロールモデル、サポートシステムなどを通じて起業家精神の奨励に努めており、北欧の大学生の約90%が起業家になることを好意的に捉え、多くの大学で既に起業家精神やベンチャービジネスに特化したプログラムを導入している。

エコシステムのすべてのプレイヤーが同じ方向に向かい、創業者、イノベーター、スタートアップを事業の中心に据え、政府機関、大企業、VCや投資ファンド、大学、スタートアップアクターとの緊密な連携を行えば、日本はイノベーションのフロントランナーになるだろう。みんなで協力すればより大きな成果が得られるということを理解してもらうことが重要だ」と語った。

文=森若 幸次郎 / John Kojiro Moriwaka

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