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アップルの時価総額は8月19日、米国企業としては初めて2兆ドルを突破したが、モルガン・スタンレーのアナリストはそれでもなお、アップルが過小評価されていると主張し、目標株価を引き上げた。

アップルの株価は先週、8%以上も上昇して史上最高値を更新し、現在は500ドル以上で取引されている。

しかし、モルガン・スタンレーのアナリストはアップル株の見通しに強気姿勢を崩さず、目標価格を以前の431ドルから520ドルに引き上げた。25倍のフリーキャッシュフローを抱えるアップルは、テック系プラットフォームとしても、強力な消費者ブランドとしても割安な銘柄として取り引きされているとモルガン・スタンレーは述べている。

モルガン・スタンレーは、アップルのフリーキャッシュフローが、iPhoneの売上の減速にも関わらず、過去4年間で毎年20%以上成長したと指摘した。「これらの結果は、アップルの広範囲に渡る製品やサービスのエコシステムの強さを示している。同社はiPhoneの成功に依存していた時代から変化を遂げた」とモルガン・スタンレーは述べている。

「アップルは、同業他社やS&P500株価指数をアウトパフォームし続ける可能性がある」とモルガン・スタンレーは述べており、今後の2つの材料が起爆剤となる可能性を示した。その1つは、今月末に実施される1株を4株に分割する株式分割で、もう1つは初の5G対応端末である新型iPhoneの発売だ。

「アップルは定期的に新製品を発売するハードウェア企業ではなく、消費者向けプラットフォームとして評価されるべきだ」と、モルガン・スタンレーは報告書で述べた。「アップルは多用な製品ポートフォリオと、高い顧客エンゲージメントで、長期的成長を確実にしていく」と同社は述べ、2021年から2026年にかけて毎年8%のペースで売上を伸ばし、1株あたり利益を毎年11%増加させると試算した。

モルガン・スタンレーはさらに、アップルと人気ゲーム「Fortnite」の開発元であるEpic Gamesとの間で進行中の法廷バトルが、アップルの収益基盤にさほどの損失をもたらさないと指摘した。Fortniteは、過去12カ月間でアップルに推定1億3000万ドルをもたらしたが、これはアップルの総売上の約0.04%に過ぎないという。

調査企業Sensor Towerは、消費者がアップルのアップストアでこれまで以上の支出を行っていると指摘し、2020年7月までの12カ月間の総支出額は、前年同期比で25%増だったと試算した。

編集=上田裕資

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