愛読書は『会社四季報』 太田雄貴が挑む「マイナー競技のマネタイズ」戦略

日本フェンシング協会会長 太田雄貴


コロナの時代に、太田はすでにその場を見つけていた。

「今、一番“目”を集められていて、どこへでも中継もできるのが、オンラインゲームなんです」

太田はバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』の名を挙げた。世界中にファンの多いこのゲームの空間で、今年4月、人気アーティスト米津玄師がライブ配信を行った。視聴できたのはフォートナイトのプレイヤーだけだが、それでも同時視聴者数は最大1200万人以上に達したという。

「1200万人って、ちょっとした国じゃないですか。これだけの人を集めるのは、テレビでも簡単ではないでしょう。でも、ゲームでならできるし、もしも1人が100円を払ったら12億円です。これができるのはいま、オフラインでの認知と人気のある人だけではありますが、ゲームというすでに人の目が集まっている場──日本なら、例えばニンテンドースイッチの『あつまれ どうぶつの森(あつ森)』の中で試合をする。その可能性を、否定しないほうがいいと思っています。特にスポーツは比較的、言語を必要としません。これはメリットです」



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おおた・ゆうき◎1985年生まれ。2008年北京五輪で個人銀メダルを獲得、日本フェンシング界史上初の五輪メダリストに。ロンドン五輪では団体で銀メダル。リオ五輪後に現役引退、17年に日本フェンシング協会会長に就任。

文=片瀬京子 写真=佐々木康

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