黄:めちゃくちゃ面白いですね。このような将来に向けて、今はどのような事業を大きなKPIとして見ていますか?
鈴木:やはりPtoC事業ですね。自分のアクションで物が売れるという意味で、景井ひなのチャリティTシャツも実験的にやりました。あと、桃衣香帆という管理栄養士のマルチタレントは、お弁当店とコラボして、彼女が監修したダイエット弁当を、都内のウーバーイーツで発売します。このように企業さんが安心してコラボできるのは、ホリプロというブランドあるだと思います。参入障壁は高いですし、他社も追随できないのではないでしょうか。ホリプロデジタルは、2期目の去年まで、毎年1000万円から2000万円ほどの赤字を出していましたが、全部タレントに投資していました。今年から来年にかけて、徐々に回収期に入るので、今の赤字には興味ないですね。
黄:中国のインフルエンサー事務所で安定しているのは、ライブコマースをしているところです。タレントは、ライブ配信で投げ銭をもらったり、企業の商品を宣伝して、売れたらマージンをもらったりしています。この場合、ロジスティックな発想や商談が必要なので、事務所の存在意義が出ていきます。すると、タレントと事務所の役割分担が整理されて、利益率高くなるんですよね。鈴木さんのモデルは、少し違いますが、根本で近いところあると思いました。ホリプロデジタルの将来が、とても楽しみです。