テレワーク中こそ、台所でドラッカーを実践しよう

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フライパンを育てる楽しさも料理の醍醐味


写真左は僕の愛用のフライパン(直径18センチ)。独身時代に東急ハンズ新宿店で2000円ぐらいで買いました。ノーブランドですが、使い始めて22年経っても不具合は一切ありません。不具合どころか、自分史上最高のフライパンに育ってきています。出会った当初はスチールっぽい色味でしたが、惚れぼれするほどの黒光りが美しいです。

そして最近、同サイズの新たなフライパンを買いました。さらなる名機を育てる気満々です。ドイツ製のタークというブランド。一枚の鉄板から職人が手作業で打ち出したものです。宣伝コピーには100年使える、とあります。まぁ、武骨なたたずまいで一番男心をくすぐるやつです。ラフな作りがワイルド感満載。鉄厚2.5㎜で重さ850gのヘビー級です。

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独身時代に購入して22年間使用しているフライパン(左)、最近買ったワイルド感満載のドイツ製フライパン(右)

フライパンで変化の先頭に立て!


 どこのメーカーのものであろうと鉄フライパンであれば、使い方を間違えない限り数十年余裕で使えると思います。費用対効果も抜群です。使えば使うほど油のりも良くなり、代え難い存在になってくれるはず。

そして同時に妻のテフロン加工のフライパンとの差別化につながります。そう、「差別化の創設」です。日々、料理に集中するにはモチベーションが大切。鉄フライパンは使い込めば使い込むほど育っていく存在です。フライパンと自分の料理の腕は二人三脚と捉え、フライパンが立派に育っているということは、自分の腕前も着実に育っている証だと思ってください。

コロナ禍でキッチンを取り巻く状況は日々、大きく変わっています。そんな中、あなたの武器は、この小さなフライパンと心得て、料理に集中してください。ドラッカーはこう言っています。「世の中の変化を止めることはできない。しかし、変化の先頭に立つことはできる」。


今回は「一度に一つのことしかしない」というドラッカーの教えに従い一つの食材で作ります。メインの具材も薬味もネギ一択という不思議なレシピを考えてみました。

ネギの一瞬炒め


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秒速で完成するつまみです。

<材料>
長ネギ 長さ15センチ
小ネギ 小口切り 適量
ごま油 大さじ1
醤油、七味 適量

<作り方>
1 長ネギは縦に細く切り、フライパンにごま油をひき、中火で30秒ほど軽く炒める。
2 火を止め、醤油を垂らし、七味、小ネギを振る。

連載:週末遊牧民~森と都市の狭間を旅しながら~
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料理・写真・文=小林キユウ

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