ミシェル・オバマの「投票」呼びかけるネックレス、検索数が急増

Photo by Handout/DNCC via Getty Images

ミシェル・オバマ前米大統領夫人は8月17日、オンラインで開催された民主党全国大会に登場、基調演説を行った。大きな注目を集めたスピーチを通じて元ファーストレディが国民に送ったのは、シンプルな(そして文字通りの)メッセージ、「VOTE(投票しよう)」だった。

演説の内容にも、身に付けたネックレスにも反映されたそのメッセージは、多くの国民の目にも耳にも届いたのだろう。キーワードやトピックの検索数がわかるGoogleトレンドをみると、およそ18分間に及んだミシェルのスピーチが始まるとすぐに、「ミシェル・オバマ、ネックレス」「vote、ネックレス」「文字、ネックレス」などの検索数が急増した。このネックレスは瞬く間に、今年一番のファッションステートメントになったといえそうだ。

ミシェルがつけていたのは、黒人のジュエリー・デザイナー、チャリ・カスバートが立ち上げたブランド、「バイチャリ(BYCHARI)」のもの(ゴールドのネックレスに、間隔を置いてV、O、T、E、の文字が付けられている)。

チャリが自分自身のために、オーダーメイドのこの「VOTE」ネックレスを作ったのは、もう何年も前のこと。だが、2018年の中間選挙を前に、販売を開始したという。

ミシェルはこのネックレスを選ぶことで、(民主党の正副大統領候補であるジョー・バイデンとカマラ・ハリスに)投票することだけでなく、黒人経営の小規模ビジネスを支援することの重要性を訴えたともいえる。

以前からミシェルは、ファッションに対するメディアの批評眼を別のものに向けさせることが得意だった。自らが選ぶ服やアクセサリーによって、社会の主流から取り残されていたアイデアやビジネスへの注目度を高めてきた。

一方、チャリは持続可能性を重視した高級ジュエリーの職人として、女性たちのスタイルとパーソナリティーを表現し、決定的な瞬間とシンプルな日常の素晴らしさをどちらも祝福するために、このブランドを立ち上げたと説明している。

チャリは19日、ツイッターに次のように投稿した。

「今朝、目が覚めてもまだ、夢の中にいるような気分です」「この信じられないような機会を与えてくれたメレディス・クープ(ミシェルの長年のスタイリスト)に感謝します。ミシェル・オバマは私のヒーローです!」

ハンドメイトの「VOTE」ネックレスは、14Kのイエローゴールド、ローズゴールド、ホワイトゴールドから選ぶことができ、文字の部分も大小のサイズ、ダイヤモンド付きから選択することが可能。ByChari.comで販売しており、価格は295ドル(約3万1000円)から。

ケイト・ハドソンやロージー・ハンティントン・ホワイトリーなど、何人かのセレブたちがすでに、同ブランドのファンであることを明らかにしている。

編集=木内涼子

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