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Photo by Athit Perawongmetha/Getty Images

金(ゴールド)市場の投資家は、これからの数週間かそれ以上、衝撃に備えて気を引き締めたほうがいい。言い換えると、ここ最近の金相場の変動で胃が痛くなったり、目元がピクピク痙攣したりしているなら、その状況に早く慣れなくてはならない。

金相場はこの1か月、下は1トロイオンス(約31g)あたり1800ドル程度から、上は2064ドルまで、価格が変動している。ブルームバーグのデータによると、2000ドルを超えたあとは再び下落し、8月20日現在の価格は1940ドルほどだ。

そして、金相場に一喜一憂する投資家たちに悪い知らせがある。こうした値動きがしばらくのあいだは常態化すると専門家は見ているのだ。

金相場は当面、安定しない見込み


ニューヨークの商品コンサルティング会社CPMグループが8月12日に発表した取引シグナルリポートには、「貴金属市場のボラティリティ(価格の変動)は続く見込みだ」と書かれている。「金相場は幅広い価格で取引されると予想される」。今後数週間はさらに乱高下しそうだということだ。

その理由は、経済と政治がともにあまりにも不確実であり、投資家が不安に襲われているからだ。それがひいては、金市場に影響を及ぼしている。

CPMのリポートでは、さらに詳しくこう説明されている。「こうした価格変動には、新型コロナウイルス経済支援策の第二弾を含めた、米国の政治動向の大きな不確実性が反映されている。(中略)さらに、米中貿易戦争に関連した課題もある」

こうした理由から、金市場ではさらに今後3週間にわたって大幅な価格変動が続くとCPMはみている。

業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の投資調査ディレクター、フアン・カルロス・アルティガス(Juan Carlos Artigas)は、「近いうちに、ボラティリティの高まりと市場再編が予想される」と述べる。その一因は、宝飾品や電子機器の消費者需要がここ最近、低迷していることにある。

つまり、金市場に波乱が起きることを覚悟せよということだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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