ビジネス

2020.08.23 17:00

コロナが食習慣に与えた7つの変化


5. 日持ちする食品が人気に


腐りにくい食品を備蓄する人は増えており、日持ちする商品への移行が起きている。

フランスでは冷凍野菜の人気が復活し、日持ちするチーズの需要も増えている。英国とフランスではパンデミックが始まって以降、日持ちしないチーズの売り上げが大きく減り(ブリーは60%減、スティルトンは30%減)、生産者は一般市民に消費を呼び掛けた

6. スーパーへの供給増で食品廃棄が増加


レストランやバーが閉鎖されたことから、生産者は生鮮食品を全てスーパーに販売するようになった。しかし、そのための輸送や包装方法が確立していなかったため、食品廃棄の増加につながった。

ファスト・カンパニー誌によると、ニューヨークと中東で垂直農業を展開する企業エアロファームズ(AeroFarms)のデービッド・ローゼンバーグ最高経営責任者(CEO)は、スーパーでの販売に商品を合わせる時間がなかったと語っている。包装要件は非常に細かく、配送センターは大混乱に陥り、商品を処理できない状態だった。

エアロファームズは配送企業として営業していないため、店舗に直接配送することができなかった。皮肉にも、同社は食品の無駄を防ぐため、本来だったらレストランに販売できた食品を寄付することになった。

7. 地元産、高い意識、健康志向へのシフト


アイルランドのコンサルティング企業アクセンチュアの消費者行動変化に関する調査によると、消費者の関心はパンデミックの間に変化し、高い意識(コストと持続可能性への配慮)を持ち、地元産商品を支援し、食品が健康に与える影響により焦点を当てるようになっていた。

同社は「新型ウイルスがこの3つの長期的なトレンドを加速させた」と指摘している。

編集=遠藤宗生

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