アマゾン株は18日の株式市場において、最もパフォーマンスの高いS&P500銘柄となり、4.1%上昇した。アマゾンの時価総額は1兆6600億ドルとなり、11.1%の株式を所有するベゾスは1日で72億ドル分の資産を増やした。
S&P500種株価指数は過去最高値を更新し、新型コロナウイルスのパンデミックが金融市場に混乱をもたらして以来初めて、2月に記録した高値を上回った。
ここ数カ月のアマゾンの株価の上昇により、ベゾスと世界2位の富豪のビル・ゲイツの保有資産の差は838億ドルにまで拡大している。 ベゾスとゲイツの差は、世界5位の富豪であるイーロン・マスクの保有資産856億ドルに匹敵する規模に膨らんだ。テスラの株価は17日に11%の急騰を記録した後、18日には2.8%上昇した。
ベゾスは今年初めに株の一部を売却し、2月には17億ドル相当のアマゾン株を売却した。さらに8月上旬にも、31億ドル相当の株式を売却した。18日にSEC(米国証券取引委員会)に提出された書類には、ベゾスが8月14日に2941株のアマゾン株(930万ドル相当)を非公表のNPO団体に贈ったことも記されている。
ベゾスの元妻のマッケンジー・スコットは、昨年の離婚調停でベゾスが保有していたアマゾン株の4分の1を受け取ったが、彼女の保有資産も上昇した。世界で3番目に裕福な女性である彼女は18日に20億ドル分の資産を増やし、現在の保有資産は627億ドルと試算されている。
スコットは7月に、全米の116の非営利団体に17億ドル近くを寄付したことをアナウンスしていた。