──御社では、コロナ禍に固定オフィスを解約してフルリモートを可能にするなど、積極的かつ柔軟に働き方を変えてきたと思います。仕事上のコミュニケーションはどのように変化しましたか。
元々Slackを使うなど、オンラインで仕事をする社内環境は整っていました。一方で、「ADDress」のサービスはオンライン契約ではなく、説明会や交流会などリアルな場を設けて安心感を持って契約してもらうようにしていました。それらをオンラインに切り替えて、相談事があれば電話対応をするようにしました。その結果、オフィスに行かなくても仕事ができるため、固定オフィスは解約しました。
また、ADDress会員をゲストに呼んで「オンライン多拠点スナック」というコミュニティイベントを開催するなど、オンラインでも交流会を開いています。そして実際に社員がADDress拠点に赴き、リアルな場でもコミュニケーションを積極的にとるようにしていますね。昨日(取材時は8月上旬)から、ADDress二子玉川邸に来ていて、家の管理や会員の生活をサポートする「家守(やもり)」さんや会員との交流を深めています。
ADDress二子玉川邸で取材。庭にはウッドデッキがあり、きれいに手入れされている。(写真=Christian Tartarello)
──環境の変化に対応するのは大変かと思います。ステイホーム期間中の楽しみ方やリラックスはどのようにしていましたか。
これまで仕事のため1カ月の半分は出張に出掛けていました。全国いろんな場所に移動するのは楽しいですが、そんな生活を続けていると体力的にはきつくなってきます。なので3月~5月ごろは、家で過ごしたことで体力が回復しました。
ですが、今年3月中旬から地方に行けていないので、自然や地域の人と交流する時間が恋しくも感じます。犬と猫を飼っているのですが、ペットとの時間は癒しですね。あとは仕事部屋のほかにも、自宅の屋上のデッキでキャンプ用のイスを出して仕事をすることもあります。また屋上にはバスタブがあってお風呂があるので、場合によってはそこでも仕事ができてしまいます(笑)
自宅屋上にある湯船。ここを仕事場にすることもできる(提供写真)
──日々お忙しいと思いますが、いつも夏季休暇はどのように過ごしていますか。
5,6年前から友人が企画するキャンプに参加しています。去年は、千葉県木更津市にある「クルックフィールズ」で経営者仲間とその家族たちと2泊3日を過ごしました。子供向けのキャンププログラムの企画もしていて、BBQしたりDIYで小屋を作ったり。大人も一緒に楽しめます。
木更津のサステナブルファーム&パーク「クルックフィールズ」。総合プロデューサーは、音楽家の小林武史さん(提供写真)
一つの場所に滞在して、ゆっくりいろんな人たちと交流するのが楽しいです。このキャンプでの体験は、「ADDress」のサービスである、家守(やもり)さんとの交流やシェアする発想にも繋がっています。
クルックフィールズは農場もあり、自然に囲まれながら大人も子供と一緒に楽しめる環境だ(提供写真)