年収額は、大坂が3740万ドル(約40億円)、ウィリアムズが3600万ドル(約38億円)。3位のアシュリー・バーティは2人を大きく下回る1310万ドル(約14億円)だった。
バーティの収入の大半が賞金だったのに対し、大坂とウィリアムズはスポンサー収入としてそれぞれ3400万ドルと3200万ドルを得ていた。この巨額スポンサー収入により、大坂の年収は2015年にマリア・シャラポワが記録した最高年収額2970万ドルを上回り、女子スポーツ史上最高となった。
2018年全米オープンと2019年全豪オープンで2度の四大大会(グランドスラム)優勝を果たした後、大坂の元には多数のスポンサー契約が舞い込んでおり、現在では日産自動車や資生堂、ヨネックスなどのグローバルブランドを含む15社と契約している。
今年のランキングはテニス選手が上位10位をほぼ独占し、テニス以外からランクインしたのは10位に入ったサッカーのアレックス・モーガンのみだった。モーガンもナイキやコカ・コーラ、フォルクスワーゲン、AT&Tなど十数社からスポンサー収入を得ており、その総額は420万ドルと、給与収入(約40万ドル)の10倍以上に上る。
以下は、今年の「世界で最も稼ぐ女子スポーツ選手ランキング」に入った10人。各人の年収は、2019年6月1日から2020年6月1日の1年間で受け取った賞金や給与、ボーナス、スポンサー収入、出演料を合算した推定額だ。テニス界で新型コロナウイルスの流行による大会中止が相次いだのは対象期間のうちの2カ月半のみだったため、今年のランキングには大きな影響はなかったが、来年は各選手の収入が大幅に減少する見通しだ。