自分に向き合い努力することを惜しまない現代の女の子たち
そんな、自分磨きに余念のない女の子たちに対し、「外出自粛期間に感じたことや考えたことを自由に教えてください」という質問もしてみました。
今までの生活様式と大きく変わったことにより、寂しさや不安、ストレスを感じたという声がある一方で、MERYが意外だと感じたのは、この異例な毎日をポジティブにとらえている声が多く寄せられたことでした。
「スキンケアにお金と時間を費やすようになり、自分の肌質やタイプを見極めるようになって、メイクやオシャレが楽しくなりました」(会社員)
「家族や友人とは今までのように頻繁には話せなくなったが、知っている人に会えない期間を利用して頑張っている人たちをSNS等で見て、前向きに過ごすことができた」(大学生)
「今まではあまり自分自身にお金も時間もかけていませんでした。でも、自粛期間のおかげで家にいることが多くなったことで自分磨きにお金をかけるようになりました。洗顔などのスキンケアを変えたり、化粧品を変えたりなど。運動やストレッチをするようにもなって前より健康的になったとおもいました」(大学生)
「今までよりもゆとりを持った生活ができたおかげで、モチベーションがいつもより高くなって毎日を少しおしゃれにできた」(高校生)
「自分で1日の計画を立てて行動できるようになった」(中学生)
これらの回答から、MERY世代の女子たちはステイホーム中の時間を無駄にせず、自分自身を成長させるため、時間を有効に使っている傾向が見受けられます。「スマホネイティブの女の子たちが、アナログノートの虜になる理由」、「働く意欲高く、上昇志向強く、利他的? MERY調査で見えた現代女性の仕事観」などの、以前の記事でもお伝えしてきたような、MERY世代の女子たちが持つ真面目さや誠実さ、ストイックさが、今回のアンケートにも垣間見られた結果といえそうです。
もう一つ注目したいのは、自分に対する評価に変化があったという回答です。
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「人と比べる事がなくなり、とっても楽になった」(会社員)
「他人と比較することがなく、自己肯定感が上がった」(高校生)
現代の日本は競争社会です。企業では年功序列制度が廃止され、成果に応じた業績連動給などが定着してきています。学校にいたっても、国民の多くが学力中心の教育観に縛られており、良い学校に行って、学業で良い成績を収め、良い企業に就職するというのが良しとされる風潮はまだまだ根強く残っています。そのため、常に自分と周りを比較し、争わなければならない環境の中でストレスにさらされている人も多いはずです。
そんな中、外出自粛という一見ネガティブなイベントが反対に好機となり、自分を内観する時間をたっぷりと持てたことで、これまで自分が成し遂げたことや乗り越えてきたことを思い返すことができるようになったのではないでしょうか。その結果、他人との比較で自分の価値を決めるのではなく、過去の自分と比較して少しでも成長していれば、それも人生の成功の一つなのだということに気づいたのかもしれません。