ビジネス

2020.08.19

コロナ後も自転車ブームが続きそうなワケ


Deloitteの以前の予想では、2023年までに1000万台弱のEV車が流通するようになる一方で、電動自転車の流通量は3億台に増加すると推測されていました。コロナ禍が始まったことで、さらに早くこの大台を達成できるかもしれません。問題は、パンデミックが収束した後も、交通手段としての自転車のシェアが伸び続けるかどうかという点です。ここ数十年で、自転車は電車やバス、クルマなどの他の交通手段に追い抜かれてきました。しかし、それは電動自転車が普及する前の話です。電動自転車に乗り始め、その快適さを知ってしまったら、果たして人々はそれのない生活に戻りたいと思うでしょうか?

電動自転車のスタートアップのCowboyVanMoofAngellが最近まとまった金額の資金調達について発表したことからわかるように、一部のグローバル投資家は「戻らない」と考えているようです。私自身は、パンデミックが収束しても自転車に乗り続けるつもりですが、運動のためにも電動自転車はまだしばらくは買わない予定です。

追記:日本の道路交通法には電動自転車による補助の上限が決められており、時速10kmを超えると徐々に補助力が弱まり、時速24km以上で電気が切れる構造になっています。このため日本では「電動アシスト自転車」と呼ばれ、「電動自転車」の市場と事情が異なるところがあります。

連載:VCのインサイト
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文=James Riney

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