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2020.08.17 17:30

米国で今年前半最も売れたEV 台数減少もテスラが市場独占

テスラCEOのイーロン・マスク(Getty Images)

テスラが、米国の電気自動車(EV)市場でいまだに優勢だということも驚くべきことではない。クリーンテクノロジーに関するニュースサイト、クリーンテクニカ(CleanTechnica)はこのほど、米国で2020年前半に売れ行きが良かったEVのモデルに関するデータを発表した。

それによると、テスラ社の「モデル3」の売り上げは「シボレー・ボルト」の5倍近く、日産「リーフ」の13倍近くだった。テスラが競合企業に対し優勢であることは、同社が1月から6月の間に売り上げたEVの台数がBMWの「i3」の152倍だったことからも顕著に示されている。BMWの米市場でのEV事業は今年、大きく苦戦している。

EV分野での人気の高さにもかかわらず、モデル3の売り上げは2019年の約6万9000台と比べて著しく低下している。売り上げは現在、モデル3と、モデル3を基にしたコンパクトなクロスオーバーである「モデルY」にほぼ割れているのが理由の一つだ。

テスラ事業はまた、他の大半の製造業者と同様、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)と経済活動停止の影響を受けてきた。クリーンテクニカは、日産リーフの売り上げがほぼ半減したと報告している。しかし一部の企業は、この嵐を無事乗り切って良い業績を上げている。アウディのe-tron(イートロン)は今年前半、昨年同時期と比べて1000台ほど多くを売り上げた。

クリーンテクニカは、同社の分析を包括的なEV売り上げ報告と捉えるべきではないと述べている。多くのメーカーは数値を公開しておらず、綿密にチェックするための全国的な登録データが存在しないためだ。テスラは米国の売り上げデータを世界データから区別しないので、その数値は正確ではない。しかしクリーンテクニカは、他国で公開された正確な数値や、EV関連データを収集するEVボリュームズ・ドットコムのデータベースを通し、比較的正確な推定値を導き出すことができた。

翻訳・編集=出田静

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