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新型コロナウイルスのパンデミックにより、各種のビジネスモデルの弱点と順応力が浮き彫りになっている。順応力を見せているカテゴリーに含まれるのは、アマゾンのようなオンライン小売や、ネットフリックスのようなストリーミングサービスの企業だ。また、健康をめぐる深刻な危機は、医療保険会社にとっても、利益を押し上げる絶好の機会になっているようだ。最新の四半期決算報告によれば、医療保険各社は、パンデミックのおかげで数十億ドルもの利益を上乗せしている。利益を倍増させている大手保険会社もいくつかある。

米国の一部の地域では、殺到する患者に病院がのみこまれ、多くの病院が大きな財務損失を発表している。その一方で、過去数か月のあいだ、多くの人が病院へ行くのを控えていることから、保険会社は、手術やその他の複雑な治療に対する多額の保険金支払いを避けることができている。こうした状況は、以下の表に見られるように、2020年第2四半期の純利益が前年同期と比較して大幅に伸びたことにつながっている。

ユナイテッドヘルス・グループ(UnitedHealth Group)の純利益は、34億ドルから67億ドルに増加した。アンセム(Anthem)も純利益が倍増し、11億ドルから23億ドルに増えた。医療保険会社エトナ(Aetna)や製薬会社などその他のブランドを所有するCVSヘルス(CVS Health)も、2020年第2四半期の純利益は前年同期比で10億ドルほど増加している。ヒューマナ(Humana)の業績も驚異的で、純利益は前年同期の9億4000万ドルから18億ドルに増加した。

ここで指摘しておくべきなのは、医療保険各社は、医療費負担適正化法により利益を制限されており、加入者に対して保険料の一部を払い戻すことが義務づけられている点だ。現在の危機を考えると、この払い戻しプロセスは十分なスピードで進められていないように見える。米保健福祉省は昨今の状況を考慮し、保険各社に対して、保険料の減額と払い戻しを早めるよう促している。

米国の代表的な保険会社の純利益


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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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