ライフスタイル

2020.08.16 11:30

スーパーカーオーナーの夢、プライベート・サーキットが南房総に誕生へ

フェラーリ・ローマ

僕の知り合いの中に、マクラーレン720Sに乗っている人や、最新のフェラーリ・ローマによる半年先の納車を待つ人がいる。このようなスーパーカーに乗る人は当然、「場所があれば、速く走らせたい」と話す。720Sのオーナーはたまに富士スピードウェイの走行会に参加すると言うけど、東京近辺にもっと使いやすいサーキットがあれば、毎週末でも走りに行きたい思いだ。

そんなスーパーカーのオーナーが喜ぶ夢のプライベート・サーキットが千葉県南房総に建設中だと言う噂があったけど、先週ニュースリリースによって事実だと確認できた。全長3.5kmで22のコーナーを持つテクニカルなコース、高級な宿泊施設やレストラン、天然温泉などを誇る「The Magarigawa Club」で、2022年にオープンの予定だ。

フェラーリ・ローマの納車を待つ知り合いにこの会員制のサーキットの話をしたら、興奮を隠せない様子だった。全開でぶっ飛ばしたい彼なら、さっそくメンバーなりたがるだろう。

そこでふと考えた。ローマというクルマは、まさに同施設を上手く表現しているようだと。というのは、例えば元F1マシンが同サーキットの特徴や雰囲気にぴったり合っているだけではなく、サーキット以外の部分がまるでタキシードも上手に着こなせる裕福な紳士のライフスタイルにマッチングしている気がしたからだ。

フェラーリ・ローマの横からのスタイル

ここで簡単に説明させてもらうおう。ローマは一目見るだけで、スポーティ感というより貴族感を醸して、これまでのフェラーリのデザインから少し離れた雰囲気を感じさせてくれる。最新のGTカーであるローマをフェラーリ社は「イブニングドレスに身を包んだF1マシン」と表現するけれど、僕から見ると、「タキシードを着こなすF1マシン」と言う表現もできると思う。

その外観スタイリングは1950~60年代のイタリア・ローマで見られた世界観を現代風に解釈し直したものとされ、620psを発揮するフェラーリ初PHEVハイブリッド付きV8ツインタボエンジンとの組み合わせが、文芸復興を目指すさりげない紳士的のようだ。

フェラーリ・ローマを前からみた
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文=ピーター・ライオン

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