スーパーカーオーナーの夢、プライベート・サーキットが南房総に誕生へ

フェラーリ・ローマ


「The Magarigawa Club」は、フェラーリ・ローマのように、ユニークで今までにない世界観を国内外のスーパーカーのオーナーに提供する。コースのデザインは数々のF1サーキットの設計で世界的に有名なTilke Engineers&Architectsが行なったし、日光の老舗、金谷ホテル観光グループとの共同開発なので、宿泊施設などはかなり期待できる。

クラブハウスのイメージ
クラブハウスのイメージ

都心から約1時間で行ける「The Magarigawa Club」は、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドによって開発されている。日本には、鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、もてぎツインリンクなどの国際級レーシングコースがあるけど、同クラブは2年後にはアジア初の会員制プライベート・サーキットとして誕生する。ピットビルディングには最大36台のピットインが可能となり、給油ステーションや専属のサービスマンが走行前後の点検を行なう。

日本の伝統建築とモダンの要素を融合したデザインのクラブハウスは、スーパーカーやレースカーの話題を刺激するバーラウンジや、サーキットを走るクルマを眺めながら食事ができるレストラン、また子供が安心して遊べるファミリーラウンジ、トレッキングコース、アウトドアのピクニック・エリアも用意されるという。

温泉のイメージ
施設には温泉もあるそうだ

コースを設計したTilke Engineers&Architectsはかなり力を入れたようだ。日本で初めて白紙状態からデザインをし、全長3.5km、22のターン、250mの高低差、しかも、少なくとも3つのブラインドコーナーがある。800mの直線での最高速度は250km/hほど出るらしい。僕は、同サーキットのバーチャルコースをゲーム・コンソールで走ってみたけど、ヘアピンのコーナーや上りのブラインドコーナーの慣れに時間がかかるが、かなり複雑かつ楽しいコースになっている。

サーキットコースのイメージ
予定されているサーキットコースの全体図

「600ps以上のスーパーカーを買っても、どこで走るの? 100%のパワーは出せないじゃないか。まるで、最高のオーディオを買っても、音量が4割しか出せないのと同じじゃないか」と、よく言われる。防音室さえ完備すれば、あなたが聞きたいオペラやヘビメタも音量レベル100%で聞ける。スーパーカーに乗るあなたが設備抜群のこのプライベートサーキットを全開で走りたいと思うなら、ついにその応えができたみたいだね。しかも南房総だ。

海外、特に中国や中近東からも、問い合わせがあるそうなので、日本初のプライベート・サーキットは、国際感が漂うクラブになるに違いない。

文=ピーター・ライオン

ForbesBrandVoice

人気記事