QSRランキングのトップ5のうち、前年比で見た負け組はサブウェイだ。2019年のランキングでは3位だったが、2020年には6位に後退した。サブウェイはここ数年で数百店舗を閉鎖し、数百人の従業員を解雇している。
サブウェイにとって痛手のひとつは、多くの店舗がガソリンスタンド内にあることだ。パンデミックによって車を使う人が激減し、ガソリンスタンドのビジネスも急降下した。QSRの推計によれば、2019年のサブウェイの平均的な店舗売上は41万ドルだったという。
だが、QSRの指摘によれば、サブウェイの加盟店は、それぞれのコミュニティで支援を必要とする人に大量のサンドウィッチを提供しているという。一部の店舗は食料雑貨を販売している。また、サンドウィッチの材料を個別に販売し、客が自宅でサンドウィッチをつくれるようにしている店舗もある。
2020年のランキングは、これまでのような純粋な成績表としてではなく、ファストフード業界にとってのベースライン(基準線)のようなものとして見ることが重要だとQSRは述べている。
「レストラン各社が2020年に負った傷は永遠に残るだろう。しかし各社は、2020年に経験したことによって、さまざまなやり方で、以前より強くなるだろう」とQSRは述べている。
「現在の危機は、少なくとも、グレート・リセッション(2000年代後半から2010年代初頭の経済危機)以降で最大だ。彼らが沈むか泳ぎきるかは、この危機からどのように学び、適応できるかにかかっている」